Blue Herring 解説 6.Sinking Depth / goh

6.Sinking Depth / goh

録音:YUME Studio

使用機材
YANAGISAWA A-WO37 PGP
Gottsu Sepiatone 7
VANDOREN ZZ 2.5
D.BONADE Buzz仕様 PGP

Acoustic Guitar:goh

アコースティックコーナー最後の曲です。
群馬で大活躍されているソロギタリストのgohさんに曲を書いていただきました
非常に質感あふれる曲が録れました。まるでギター弦の凹凸やサックスのリードの繊維一本一本の揺れが奏でてるかのようなリアルさ。

タイトルの「Sinking Depth」ですが、直訳すると「沈む深さ」です。何が沈むんですかね。太陽ですかね。心ですかね。
もったいぶっても秘密にしてもしょうがないので明確に説明しちゃいますが、この曲で沈むのは「月」です。つまり夜が明ける手前の時間帯。
そしてもう一つ沈むのは「ベッド」。要はそういう情景の曲です。

このアルバムの中ではこの曲の構成はシンプル。譜面もA4一枚で済んでます。(Trach.1のDolphin’s Avenueはメロ譜で5ページあります笑)
が、ギター主導で曲を作るとこんなに面白くなるのかと。サックス吹きでは到底思いつかないメロディーラインとアレンジでした。

録音も楽しく、とても刺激的でした。ギターとサックスの2トラックしかないので、ちょっとしたノイズもマイクに乗ります。張り詰めた空気の中でしたが、渾身のテイクが録れました。

gohさんと自分は非常に似てる部分と、全く似ていない部分があると思います。
gohさんは文脈を非常に大切に紡ぐタイプ。自分はポイントだけ置いたら後はすっ飛ばして結果に手を伸ばすタイプ。
gohさんは色々なものにこだわって組み上げるタイプ。自分はどちらかというと投げるものは投げちゃうタイプ。この辺は全然違う。
でも、音楽やショービジネスに対する角度とか、熱量の集中・発散の仕方は似ている気がします。いや、出てきている結果・事象はあんまり似てないけど、スタンスが似ているというか。
今までデュオでの共演は少ないのですが、こういった部分もあってアンサンブルも非常にスムーズでした。

是非どっぷりと浸かってほしい一曲です。

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