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2023/9/22 shibuya gee-ge.


1.なんでもない日に花束を

なんでもない日に花束を
君に贈れることが素敵で
⻩色く花開く 景色が映る瞳

1 人の朝のコーヒーが
美味しく感じて君を思った
火傷した心と いつかの赤い空

宛名のないプレゼントは
きっと君のもとへ届くのだろう
二つの色混ぜるように
過去とこれからが合わさったことを知るのでしょう

なんでもない日に花束を
君に贈れることが素敵で
特別な思いが 光り輝き出す

なんでもない日に


2.海の名前

鳥が鳴いて朝が来て 昼間の月は存在する
星が見えるのは僕の目に光子が届くから
それって素晴らしいなって 今になって気づいたんだよ
遅すぎるよね
誰もが見逃している

君を想う暇などないほど世界が美しい
それなら仕方ないねって笑うだろう 君なら
世界の終わる日には君にも見えるでしょう
空の⻘さ、木々の新緑が恐ろしいほどに輝く

僕は泣いた 泣いた 君の地図に海ができるくらい
君はそれに名前付けるだろう ずるいよ


僕は深い海になり
君は僕を忘れてくほどに君の記憶に残るものは
海の名前

僕は泣いた 泣いた 君の地図に海ができるくらい
何もかも忘れてしまうから 僕が僕のことを

僕は泣いた 泣いた 君の地図に海ができるくらい
君はそれに名前付けるだろう
僕の名前、海の名前


3.それだけ

名前のない丘を駆け上り 明るすぎる街を見下ろした
ここは月の光が近いから 生きていることを感じるんだよ

まだ見えない星がいくつある? 君が寝た後に輝くから
それを伝えることができるなら 僕は瞬きすら忘れる

過ぎ行く時も 描く未来も
全てを味方にする君が愛おしくってただそれだけ


繰り返しが始まるいつもの朝には
少しぬるいコーヒーがちょうどいい
水たまりに浮かぶ光は 明日には消えてなくなるから美しい

夕暮れ時のたった 5 分でも
瞳に景色を閉じ込めて 君を見つめるただそれだけ


楽しくなったり 悲しくなったり
簡単な世界になるでしょう
君がいるから ただそれだけ


4.立ち耳

2人で暮らすこの部屋には
足りないものがたくさんあるんだよ
1人分のコップとフォーク、丸いイスと四角い枕

どこで手に入れよう? 僕に似合うものは
君が見つけるよ 扉の先を僕にも教えて

いつか、2人で買い物に行こう 君の手を引くよ
ああ 来世は立ち耳でクールな 僕になってみせるから

丸いお顔のせい 「かわいい」と君は言うけど
今度は僕から 君の顔 撫でてあげるよ

ねえいつか、2人で旅に出よう 4つの足跡並べて
ああ 来世は立ち耳でクールな 僕になるからね

青い空、部屋で眺めるだけの 僕に足りないもの
立ち耳があればなんでもできるから
今世の間はただの猫でいさせて

来世は……


5.エバネッセンス

かき消される音がある 君の声もここじゃ届かない
誰かの生き方を真似して 風が過ぎてくのを待つ

エバネッセンス 巻き戻しは出来ないけれど
エバネッセンス 途切れた言葉を探してみる


誤魔化していつの間にか 君も知らない間に溜まってく
こぼれてしまえばいいのに 瞳の僕が揺れている

エバネッセンス だけどすぐになかったことになるから
エバネッセンス 雨が降ればいいと願った


さよならを告げたはずの 季節がまたやって来る
命を吹き込んだだるま ハグで僕が溶かしてあげる

エバネッセンス 悲しいことかな?
エバネッセンス 君が僕をそっと包んだ


エバネッセンス



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