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プロジェクトが成功するかも!ってマインド醸成を「群衆の英知もしくは狂気」でシミュレーションしてみた。(遊んでみた。)

プロジェクトを進めるにあたり「成功するかも!」ってマインドは重要な要素。ポジティブなチームなら良いが、失敗続きのネガティブなチームなら「成功するかも!」ってマインドの醸成は非常に難しい。

では、どうしたら良いのか?ってのを、(多分)よくあるヒエラルキー組織で「群衆の英知もしくは狂気」を使って視覚的にシミュレーションしてみました。

以下のブログ読んだのが今回のnoteのきっかけ。こちらも是非。

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では本題。


シミュレーションの前提

・ヒエラルキー組織でプロジェクトを進めることを想定。
・すごーくネガティブな集団はポジティブになれるのか?ってシミュレーション。
・全員が「成功するかも!」ってマインドになればプロジェクトは成功。
・感染度合いは50%、50%を超えると「成功するかも!」ってマインドになる。

組織図

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役割

・ステークホルダー(やれって言った人=感染者)
・プロジェクトリーダーも成功を信じている。(感染者)
・リソース部門はとりあえず2系統(チームA少人数 / チームB大人数)
・マネジメント層は、部長と現場のマネージャー
・実際に手を動かすスタッフは6人

シミュレーションその1

とりあえず、何も考えずにシミュレーションしてみるとこんな感じ。

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まずは部長クラスは「成功するかも!」ってマインドになる。まぁ部長クラスは、もっと偉い人の顔色をうかがって「成功するかも!」って言うハズ。組織ではそれも大事。

現場のマネージャー以下は「白けている」・・・。

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シミュレーションその2

感染しているファシリテーターを投入してみる。
外部の力とか借りて一気に推進してみる。

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シミュレーション

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ファシリテーターの投入でチームAは「成功するかも!」ってマインドの醸成できたようだ。まぁ感染元を増やせば、マインドの醸成は容易ですよね。(当たり前か)

残りは5人、チームBは白けています。

チームBのマネージャーに「成功するかも!」ってマインドの醸成をするには、後二人のファシリテーターが必要みたいです。
現場マネージャー以下で何とかしようってパターンですね。

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人的コストも馬鹿にならないので、感染者をこれ以上増やさずに「成功するかも!」ってマインドを醸成したいなぁ。

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シミュレーションその3

プロジェクトリーダーと「白けているチームB」のマネージャーとつなげてみた。

が失敗。(チームB、すごーくネガティブ)

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シミュレーションその4

今度はプロジェクトリーダーは「白けているチーム」の現場スタッフにアプローチ。

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シミュレーションの結果、成功!

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シミュレーションその5

別のアプローチで、「成功するかも!マインドの少人数チーム」の現場スタッフから「白けている大人数チーム」の現場スタッフに繋げてみた。

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シミュレーション結果、こちらも成功!
(プロジェクトリーダー弱い!)
現場スタッフに助けられたパターンですね。

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このシミュレーションで示すこと

ヒエラルキー組織といえど、上から攻めるだけでは「成功するかも!」というマインドの醸成は難しい。
人的コスト(感染したファシリテーター)を大量投入すれば可能。
でも現場スタッフからの攻略・ボトムアップも大事!という結果。

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では感染者であるファシリテーターを
投入せずに成功できるか?
リソースを増やさずに成功できるか?

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答えはこれ

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シミュレーション

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① ヒエラルキー組織に沿って、ステークホルダーが部長クラスを攻略する。(「やれ!」って指示する。部長たちは従う。)

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② チームAの現場マネージャーが部長とプロジェクトリーダーによって「成功するかも!」のマインドになる。(大人数のチームBは白けたまま)

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③ 少人数のチームAの現場スタッフもマネージャーによって「成功するかも!」のマインドになる。(小さい組織は感染が早い)

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④ 「成功するかも!」マインドのチームAの現場スタッフは、チームBの現場スタッフにアプローチ!白けていたチームBの現場スタッフが「成功するかも!」ってマインドになる。

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⑤ もうひとりの 「成功するかも!」マインドのチームAの現場スタッフが、白けているチームBのマネージャーにアプローチ!上のレイヤーの部長と、部下と、別のチームのスタッフからアプローチされて、やっと「成功するかも!」マインドになる。

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⑥ 「成功するかも!」のマインドになったチームBの現場マネージャーが残りの現場スタッフを「成功するかも!」のマインドにさせる。

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⑦ プロジェクト成功するかも! 

少しづつマインドを変えていけば、全体に感染させることも可能というシミュレーション結果のお話。時間というコストは掛かりそうですけどね。

まとめ

上記に上げたブログのまとめ以上の事はないんで、そのまま引用「群衆の英知もしくは狂気」より

"少ないつながりでは複雑な概念は拡散しない。でも多すぎるつながりも集団浅慮で破壊される。"

実際のプロジェクト体制を想像しながらやると楽しいよ。


アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。