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KPIツリーを作る3つの意味、そして掟。

何となく作っている人が多い「KPIツリー」(気のせいなら良いけど)。こちらについて整理をしたのが本日のnote。作るテクニックではなく意味の話。


KPIツリーとは簡単にいうと
・KGI=Key Goal Indicator(重要目標達成指標)
・KPI=Key Performance Indicator(重要業績評価指標)
この2つで構成されている。

下記の図を例にとると、売上であるKGIを頂点に置き、重要な要素であるKPIを分解して作成します。

単純に話せばKPIの1つを向上させれば、KGIも向上する。

KPIツリーの例

スクリーンショット 2020-05-15 2.04.05

PU(Paid User):課金しているユーザー数
ARPU(Average Revenue Per User):ユーザーあたりの平均売上

ゆえに、売上=PU×ARPU


KPIツリー、3つの意味から考える。

1.組織・事業にとっての重要指標が明確になる。

「KPIツリーを作成する過程」で、KGI(売上)達成までの道筋を見極める。

ポイントは重要な指標を絞り込む。逆に言えば、重要でない指標は一旦忘れる。この「一旦忘れる。」とは指標に優先順位を付けるという意味。


2.企画を考えるときの注力ポイントが明確になる。

KPIツリーは、組織・事業のメンバーの共通言語になる。
プランナーは、その指標に注力して企画を作ればよい。
企画を承認するマネジメント層は、そこを見ればよい。

共通で明確な指標があるということは、コミュニケーション、対話の視点で重要ってこと。


3.達成しない(達成した)場合の原因の把握が明確になる。

企画が実施されたとき、想定どおりに「指標」が動いたか?
例えばKGIの「売上」が上がったとしても、指標が想定どおりに動いたか?反応したか?


KPIツリーを作成するときの掟

完璧にしようと、あらゆる指標を盛り込んではいけない。
実際に施策に活かせるレベルに取捨選択しないといけない。

少し考えると、途端に指標が増えていくのですよね。
例えばゲームなら、
・レベルが1〜20までのユーザーと、レベルが21以上のユーザーで分けて考える。
・AndroidとiOS で分けて考える。

とかね。

でも細かくしすぎても、そこに対応した施策が打てなければ意味がないからね。対応するにはデザイナーやエンジニアなどのリソースが必要だからね。

だから組織・事業の中でどの程度の対応できるリソースがあるのか?あたりを鑑みて考えないと行けないんですよね。

でもこれはなかなか難しい。
「偉い人にはそれがわからんのです」

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Photo by Fabrice Villard on Unsplash

アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。