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思い込みを外すのにとても分かりやすい、「醤油をかける女」の話


皆さん、おはようございます。

今日は、「思い込みを外すのにとてもわかりやすい「醤油をかける女」の話」というテーマで綴ってみたいと思います。




「醤油をかける女の話」とは




ずいぶん昔の事、多分10年以上前の話なんですが、

「醬油をかける女」という話を読んだ記憶があって、
それがかなりシンプルでわかりやすく、
私の脳裏に深い記憶として残りました。

それからというもの、
自分の頭が固くなっているな、
固定概念を壊したいな、と思う時、

瞬時にこの「醤油をかける女の話」が、
自動装置のように思い浮かんでいます。


良く思い出すということは、

それが自分にとって、
抱えているコンプレックスや闇のようなものを、
とてもわかりやすく言語化してくれている証拠であり、

また頭が硬い自分をメタ認知させてくれ、とても重宝しています。


ところがそれがどなたが書いたものか忘れてしまい、
なかなか思い出せずにいました。

最近になってまた探していたところ、

それが心屋仁之助さんという方が2009年にブログにあげていた記事だったという事が判明しました。


それは次のような話です。





【ある町に先祖代々なんにでも醤油をかける習慣の家がありました。

 その家で育った裕子さんも当然、それが当たり前だと思って、カレー、
プリン、全ての物に醤油をかけていました。
 
 そして、甘いとか、まろやかな、いう味覚はわからなくなっていました。

 年頃になった裕子さんは、彼氏からこういわれます。

「今まで我慢してたけど、なんにでも醤油をかけるのやめてくれないか。せっかくの美味しいケーキなんだから、甘さを楽しもう」

 裕子さんは何を言われているのかさっぱりわかりませんでした。

 「甘さって何?食べたことないわ!どうして醤油をかけたらだめなの??!!あなたこそどうしていつも醤油を持っていないのよ!!」
 
 裕子さんは自分を否定されたような気持ちになり、悲しくなりました。

 「じゃあ、なんにでも醤油をかけないでいるわ!」

 裕子さんはあまのじゃくになって極端な行動に出るようになりました。
お刺身にも、卵かけごはんにも、焼き魚や海苔、煮物にも入れなくなってしまい、どんな食べ物もまずい、まずいと言うようになり、裕子さんは丁度良いという事がわからなくなってしまいました。】





この続きが気になるところではあるんですが・・・。


これは、「常識」「当たり前」「信じて疑わないもの」を
「醤油」というもので例えている話
です。


そして、この話のポイントは、この裕子さんにとっての信じて疑わないものが、
「裕子さんだけの現実」だということなります。


裕子さんにとってはそんなショックな事はないでしょう。
だってそれまで、皆も自分と同じだと思っていたのですから。

そしてこの続きなんてすが、

これまでの慣習を否定されてしまった裕子さんは、
自分の人格まで否定されてしまったと思い込んでしまい、

この後、裕子さんの内面の問題を大きくしてしまう事が予想されます。


先入観からの努力は報われない




「こうあるはず」

「こうするべき」

「こうでなくてはならない」


など、これらの思い込みを先入観と言い、
それは周囲の環境からから刷り込まれているものと思われます。


先ほどの先入観の例に「醤油」を当てはめてみます。


「醤油であるべき」

「醤油をかけるはず」

「醤油をかけるべき」

「醤油をかけなければならない」


上記のように当てはめてみますと、
食べ物に醤油をかけなければならない理由はどこにもないことがわかります。

更に、醬油嫌いな人が頑張って醤油をかける必要は全くなくて、


本当の答えは、
違うものをかける、もしくは何もかけなくても良い


という事になります。


このように自分の感情や意志に反し、
先入観(思い込み)を基準に何かを努力しても、
自分の事を理解できていないと、努力が報われないとこのブログではおっしゃっています。


特に私たちの年代やその親世代はこういった
「〇〇すべき」
「〇〇しなければならない」
「〇〇であってはならない」
という教育を受けてきていると思われます。


それは「軍事教育」の名残かもしれません。


自分の頑張りが報われないと感じたら、思い出してほしい



自分の努力や信じているものが何か違うと感じたら、

もしかしたら強い先入観にご自身が縛られているかもしれません。


そうであったとしたら、
この「醤油をかける女」の話を思い出し、

「〇〇しなければならない」の〇〇に、
それを当てはめてみてほしい
と思います。


自分の本当の想いと、
それが違っていることがわかると思います。

そんな時、これまでのご自身を否定せず、
そんな頑張ってきたご自身を受け容れ、

新しい概念や新しい情報でご自身をブラッシュアップしてみてほしいと思います。

今日のお話が皆さんのお役に立てれば幸いです。

それでは、今日も皆さんの一日が素晴らしい一日でありますように。

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