昔の介護現場
今となっては感謝する、私が出会った残念な職員さんたち
約12年ほど前、
当時、離婚問題を抱え、
超貧困でにっちもさっちもいかない状況に陥っていました。
親、祖父母とは死別、
兄弟とも仲違いをしてしまった私。
家庭内もボロボロ。
そんな時、
資格も手に職も何もなかった私は、
わらにもすがる思いで、介護業界に足を入れました。
それから約12年の歳月が経ちました。
途中、ブランクがあったり、
職場を何度も変わったりしましたが、
介護福祉士までなんとか取得し、今日に至ります。
それまで、とにかく無我夢中でした。
しかし、40代から全く初めての業界で、
しかも重労働をするって、かなりのしんどさでした。
正に、修羅場を経験した、というか。
現在の介護保険制度の開始は2000年だったと思います。
(措置から契約へ変わった年)
契約に変わったことで、
高齢化と相まって、爆発的に需要が伸び、
それに伴い、職員数も施設数も増加してきています。
若い職員さんたちも増えてきました。
それはとても喜ばしい事だと思います。
ところが、私が始めた頃は、
まだまだ、職員さん自身も高齢だったり、
マニュアルが統一化されていなかったりも結構あって、
我流でお仕事をされている方がかなりいらっしゃいました。
中には、残念な職員さんたちがいらっしゃいました。
当時まだ経験も浅く、
知識もない私は、
次から次へと目の前に起こる出来事が、正しいか正しくないかの判断ができず、
そういった残念な職員さんたちに翻弄されていきました。
仕事が終わるとストレスが半端なく、
毎日毎日疲労困憊でした。
今となっては、よく倒れなかったなと思います。
そして家に帰ると、酒を飲んで憂さ晴らしする日々でした。
本当に不健康な生活でしたね。
しかしそんな修羅場を経験したことで、
メンタルが鍛えられ、
知識や技術を増やすことができました。
リスクを取らないとリターンが得られないって、本当ですね。
ですから、今となっては様々な出会いに感謝の気持ちしかありません。
昔の介護現場~私が見た残念な職員さんたち
それでは、そんな私を鍛えて下さった残念な職員さんたちを、上げれる範囲で以下に上げていこうと思います。(普通はありえないし、現在はこういった事はほとんどないはずです。10年以上前の話ですので時効という事でお許しを)
・利用者様を呼び捨てする職員さん
・利用者様の前で「私、あんたが嫌いなんだわ!」という職員さん
・好きな利用者様には「かわいい~♡」と言って頬ずりして猫可愛がりする
職員さん
・お気に入りの利用者様を贔屓して、その利用者様の隣にずっといる職員さ
ん
・振戦していて箸を持って食べれない利用者様に、無理やり箸を持たせ、
「自分でやらないと何にもできなくなるよ!」と言っていた職員さん
・食事介助ばかりしてトイレ介助をしない職員さん
・頻尿の利用者さんのトイレ介助を、「またかよ~めんどくせえな」と聞こ
えるように言ってしまう職員さん
・コールが鳴っても他に行ってくれそうな職員さんがいると絶対行かない職
員さん
・立ち上がってしまう利用者様の首根っこをつかんで無理やり座らせようと
する職員さん
・現場においてあるピアノをずっと弾いていて仕事をしない職員さん
・入浴介助の後で、自分も洗髪する職員さん
・タバコを吸いに行ったらなかなか戻ってこない職員さん
・靴下一足を1時間以上かけて探していた職員さん
・リーダーや役職者などがいる時だけ頑張っている職員さん
・利用者様に呼ばれ、様々な対応をしている自分に、「あんたって、すぐど
っか行っちゃうし」と言っていた職員さん
・私が企画したレクの内容を自分が企画したかのように上司に報告する職員
さん
・レクのおやつ作りの予算で、こっそり自分の食べたいものも買っている職
員さん
・「給料が安い」と運営の悪口をずっと言っていて怒りが爆発し、
そのまま仕事をしない職員さん
・「あの人、あんた(私)の事嫌いだって」と、私にわざわざ要らぬ報告を
くれる職員さん
・「利用者様の座布団を作ってあげる」と言って、休憩室に入ったまま半日
出てこなかった職員さん
・自分の好きな職員と仕事をしたいがために、割り振られている仕事を勝手
に変える職員さん
・新人を自分の舎弟のように扱って、昼食までつき合わせる職員さん
などなど、今思い出すだけで結構出てきました。
現在の介護現場はどんどん良くなってきていると思う
上記に出てくる残念な職員さんは、あくまで少数の方々です。
ほとんどの職員さんは、こういった事はしないです。
ただ、採用の門戸が広い業界ですので、
職員の人間性に関してはどうしても玉石混交という感じなのです。
どんな職場なのかは、
正にガチャという事かもしれません。
私も耐えられなかったりして、
職場を何か所も変わってしまいました。
ですが、現在の介護現場は、
当時とは雲泥の差があると言っても過言ではないほど、
職員さん全体のレベルアップが感じられます。
現場でも、ホスピタリティ、ウェルビーイングなど、
尊厳に値する概念が着々と浸透しつつあると感じます。
実は私は介護のお仕事を一度は引退したものの、
最近、また行き始めています。
現場はどんな雰囲気か行ってみないとわからないのですが、
今回の職場はとても落ち着いた雰囲気の職場で、
良い職員さんたちとお仕事できていると感じます。
それがとても嬉しいです。
ですから、また戻っても良いかな、なんて少し考え始めています。
これからは、介護現場の良いところもお伝えできるかもしれません。
しかし、なんだかんだ言っても、
この業界に育ててもらって感謝というところにたどり着き、
出会った皆さんの幸せを祈る、いつまてもそんな自分でいたいと思います。
今日は最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
それでは皆さんの一日が素晴らしい一日でありますように。
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