20. 将に天下を取らんと欲し(まさにてんかをとらんとほっし)
無為のすすめ
今日は私がいつも読んでいる「老子」の「将に天下を取らんと欲し」の日本語訳を、老子が話しかけるように口語的に優しい表現にしながら引用してみたいと思います。
世界を自分のものにしようとして、
色々あれこれ工作しようとする。
しかしそんな事無理に決まってるじゃないか。
世界は不思議な器のようなものなんだよ。
それは仕掛けを施せなければ、
留めておくこともできないし、
仕掛けようとすればするほど、
それは害され、
かえって失う事になってしまうんだよ。
物事とは一方通行にはいかないんだ。
先行くものもあれば、
後を追うものもあって、
急なものもあれば緩やかなものもある。
強い者もあれば、弱いものもある。
成長すれば、壊れてゆく。
それから本当の聖人とは極端な事をしないんだ。
贅沢もしなければ、傲慢にもならないんだ。
ひたすら自然態で生きていて、
それすら、人に教えようなんて思っていないんだ。
ただただ自然のままに今日を生きているんだ。
いかがでしたでしょうか?
少し、アレンジを加えてみました。
しかし、これを真似しようとしてしまうと、
刺激のない、つまらない人生を送る事になるかもしれません。
ですので、全て老子に従う必要もなく、
極端な出来事があった時に、そっと注意を促してくれる、
老子とはそんな存在で良いと思っています。
皆さんはどう感じたでしょうか?
※無為とは
自然の流れに沿って生きる事。人々が干渉せず、物事が自然に進むこと。作為的でない事。欲望や執着を捨て、無心でいること。自分自身への干渉も最小限にし、自然のままの状態で生きる事。
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