愛するということ。
愛するというのは難しいものだ。
これは恋愛でもそうだし、人間愛、または物への愛でも同じこと。
たとえば愛を時間に置き換えて見ると、とてもよくわかる。
時間は必ず進んでいく。
私は未来がこちらへ逃げてきていると考えたりもする。
愛も、同じように。
必ず愛を与え続けること。
そうすれば、愛が私の方に逃げてくる。
たとえそれが自分の望む形では無かったとしても。
たとえそれが自分の思う通りの結果で無かったとしても。
それが私の愛を与えた結果なのだ。
彼女は疲れてしまったのだろう。
ある日、仕事へ行けなくなってしまった。
もちろん、前兆が無かったわけではない。
生活に必要な、様々な動作の順位というものがあるが…
3位が出来なくなり
2位が出来なくなり
1位も、危ういほど
そうして、眠ることすらままならない。
あなたが私の前に現れた。
原因は知っている。
主に仕事だ。
分不相応な扱いを受け、ただ真面目な、真摯な正義をもったあなたは
誰よりも頑張っていたし、誰よりも人を大切にした。
ただ、一人で頑張りすぎたのだと私は思う。
なお、私は真面目で頑固で真摯なあなたは人の話を聞かないので、と強くなにかを諭すわけでもなく、毎日の家事に専念した。のも、良くなかったのだろうな。
これが冒頭で書いた、愛することの難しさ。
時間と愛の類似性。
わたしは、あなたの時間を取り戻したい。
そう、考えたりもする。
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