夢日記 No.8

 彼氏の家に弟と居た。そろそろ彼の奥さんが帰ってくる頃だからお暇しないといけない。
弟が急にコストコのオープン時間に間に合わないと慌てて帰り支度をしだしたので、私も一緒に出ることにした。
彼が送ってくれようとするので、大丈夫なの?と聞くと大丈夫、今日は8時に来客があるだけだからと言う。
 ふと時計を見ると、只今のお時間は10時半くらい。8時過ぎてるじゃん!と叫んだが、どうやら時計がズレて早く進み過ぎているらしい。
現在の時間は7時ごろ。全く余裕はない。
 やや慌てつつ玄関へ進むが、来た時に落とした私の私物が至る所にポロポロと落ちている。
私は自分の不始末で奥さんに誰かいたことがバレるのではないかと不安になって「弟に送ってもらうからいいよ。部屋チェックしといて。」と伝えた。
しかし弟の姿は既に見えない。
 後から気づいたが、この夢の中の彼の家は現実の私の父の家である。

 バイク屋に借りていたゼファーを返した。しかし何だってこんな山の中腹で返さないといけないんだろう。帰りの足がないじゃないか。

 わたしたちは4人でなにかの袋詰め作業をする必要があった。私は手元にあるそれを4当分にした。
しかし、袋の口を止めるセロテープ台がひとつしかない。
 うち1人が左利きなので、私は座る順番を工夫して、彼女と一台を共有しようと思いついた。
 しかしなぜか意図がうまく伝わらない。仕方がないので うち1人にテープを先に切って渡し、充足したところで自分がテープ台を使うことにした。
 すると3人は私がテープを切る間に袋詰めを終え、どこかへ行ってしまった。全く薄情な人らである。

 ハムスターを飼っている、大きなアルミ缶の中にピアスが落ちているのをみつけ、ハムが口に入れては危ないと慌ててハムとピアスを取り出した。
 ハムが陳列されたレトルトスープの袋を齧り出したので、これまた慌てて缶の中に戻そうとした。
この缶、入り口が窄まっていて手を入れづらい。
と、ハムスターを落としてしまった!!
カンッと甲高い音を立ててハムスターの頭蓋骨とアルミ缶がぶつかった。
「何の音?」と母が振り返る。
「どうしよう、落としちゃった。どうしよう!」
「息してるか聞いてごらん」
スー、スーと確かな息遣いが聞こえる。
しかし開けて血塗れのハムを見るのは絶対に嫌!
私は母に頼んだ「見て」
「嫌だよ」
「お願い」
「無理」
「お願いだから!!」半泣きで一際大きくこう叫んだその声で私は目を覚ました。時刻は7:15
なんて情けないお願いだろう。恥ずかしくて仕方がない。
これまでの映像が夢であることがわかった私は、起き上がってハムスターのゲージにかけた布を捲り上げた。おはよう。
さあ、いつも通りの1日に感謝して、今日も生きよう。

 昔はよく処刑されていた。処刑されすぎて、処刑台に立った時点で夢だとわかって現実世界に戻ることができるようになった。
 私が素晴らしい人間ではないにしても、処刑されるほどは悪いことをしていないという冷静な判断が私を現実へ引き戻すのだ。
 しかし最近は処刑されないため、夢であると気づくことができない。毎晩処刑台に立っていたあの頃より、寝起きの疲れ具合はむしろ勝っているのだ。

※夢日記は私の夢の中の出来事であり、現実の事象とは一切関係ありません。彼は独身です。

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