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「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」を読んでみた

今日は今まで読んだことのないジャンルの本を読んでみました。マンガになっていますが、マーケティングについての本です。妻が仕事関係の人に紹介された本の一冊で、マンガだからわかりやすいよと貸してくれました。

正直マーケティングなんて、言葉こそ知っているけれど全く何かは知りません。そんな全くの初心者でもすらすらと読むことができました。マーケティングのキモというか、中心というか、肝心な部分はよくわかった気がします(気がするだけかもしれません)。

この本で学んだマーケティングについて、自分なりにまとめてみたいと思います。まずマーケティングとは、「顧客に対してサービスや価値を提供して、対価をもらうすべての行動」のようです。なんだかマーケティングというと、どのような商品やサービスをどのように売るのかの戦略を立てるイメージでしたが、それにとどまらず、実際にその商品やサービスを顧客にまで届くまでのすべてをいうのですね。心理師(士)でイメージすると、サービス内容の充実に焦点が当たりすぎて、それ以外の展開が疎かになりやすいのかなと思いました。一人での仕事が多い心理職がここまでできるのかはわかりませんが、マーケティングを学んでどう自分を売るかをしっかり考えた方がいいのだろうなと思います。

さて、マーケティングは顧客に対して「サービスや価値」を提供すると書きましたが、このサービスや価値は結局「嬉しさ」になります。満足感といってもいいと思います。どれだけいいサービスだと思っても、「嬉しい」「満足した」と思ってもらえないと意味がありません。そのため、その人が何を求めてやってくるのか、どんな満足を求めているのか、それを知ることが大切です。そして、それを知るのはいつも顧客です。だから、顧客が何を求めて来ているのかを教えてもらう手段が必要ですね。

顧客といっても、すべての人が同じ「満足」を求めているとは限りません。むしろ万人に求められるサービスなどないと思います。だからこそ、サービスを差別化して顧客を絞り、より満足感を高めてもらおうとします。そしてその差別化には3つの軸があるそうです。「手軽軸」「商品軸」「密着軸」これのどこに軸を置くかで方向性が全く違ったものになりそうですよね。心理職同士のいくつかの問題もこの軸の違いのような気がしますが、その話はここでは置いておきます。ただ、この視点があるのとないのとでは見える景色も違いそうだなとは思いました。

そして最後に、マーケティングの具体的な項目は4つだそうです。4Pといって「Product(売り物)」「Promotion(売り方)」「Place(売り場)」「Price(売り値)」この4つに当てはめて考えていくことが大切です。そしてこれらの4つの項目に一貫性を持たせることで、そのサービスの価値、強味が活きてくるのですね。インターネット(売り場)上のオンラインカウンセリングなら、なるべく安く(売り値)することで、手軽軸が統一される、みたいな感じでしょうか。このあたりはきっと、もっと様々なマーケティング戦略があるでしょうから、この通りではないでしょうが、素人感覚で単純に考えてみるとこんなふうに思いました。

マーケティングについて初めてきちんと本を読みましたが、より詳しく知りたくなりました。この本で繰り返し言われていたことは、【顧客の立場で考える】ということです。常にサービスを受ける側に立って考えていくことで、どんなものを求めているかを探しやすくなるし、それにフィットするからこそ価値が見いだされて、売り上げにつながるということですね。今の時点でわたしが何かのマーケティングにかかわることはありませんが、相手の立場で考える大切さはどこでも共通していると思います。そんな自分の身近なところから変えていければいいなと思いました。ちなみに読書時間は1時間くらいで、サクッと楽しく読める本でした。

佐藤義典 汐田まくら(2016)「マンガ新人OL、つぶれかけの会社をまかされる 」 青春出版社

自分にできることが何かを模索しながら、とりあえずできること、発信できることから始めようと思います。少しでもリアクション頂ければ励みになりますので、よろしくお願いいたします。