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行動の原理ーオペラント条件づけ1ー

前回の投稿からずいぶん間が空いてしまいました。
色々とドタバタとしていたため、まとめきれていないところはあるかもしれませんが、今回も誰かの参考になればと思います。

さて、前回まではレスポンデント条件づけについて見てきましたが、行動の原理にはもう一つ、オペラント条件づけと呼ばれるものがあります。オペラント条件づけというと、B.F.Skinnerが有名ですね。レスポンデント条件づけが行動の前の出来事への反応として現れるのに対して、オペラント条件づけは行動の後に起こることに対しての自発的な行動として現れるといわれています。

オペラント条件づけを考えるためには、まず三項随伴性を理解する必要があります。三項随伴性とは、ある一つの「行動」をその前後と合わせて、先行事象(A)、行動(B)、結果事象(C)の3つで捉えたものになります。

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行動した結果、何が起こったのかを考えることが非常に大切です。例えば、「食べる」という行動をしたときを思い浮かべてください。「食べる」ことをした後、どんな変化が起こったでしょう。「お腹がいっぱいになった」「口の中に甘みが広がった」などがあるかもしれませんね。もしくは「苦かった」「口に食べたものが刺さった」かもしれません。

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さらに、これだけだとどうして「行動」が起こったのかがわからないので、行動する前に何があったか、環境がどうだったのかを考えます。今回の場合、「目の前に食べ物があった」「お腹がすいていた」などが考えられますね。こうして、「行動」の前がどんな状況だったかを捉えることで、その「行動」の前後でどんな環境の変化があったのか、行動した結果なにが起こったのかをよりわかりやすく捉えることができるようになります。

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アニメやドラマを見ているように、行動の前後までを捉えるようにしましょう。そうすることで、どうしてその「行動」が起きているのか、がわかりやすくなります。前後の変化は、「ある」「ない」で考えるとわかりやすいかもしれませんね。

参考文献
三田村仰(2017)はじめてまなぶ行動療法 金剛出版

自分にできることが何かを模索しながら、とりあえずできること、発信できることから始めようと思います。少しでもリアクション頂ければ励みになりますので、よろしくお願いいたします。