見出し画像

アンチIBのママはこんな風に思っている。

日本でも流行りつつあるIB教育。

日本におけるIBの評判と、マレーシアにおけるIBの評判は全く違う。

特に日本人ではない外国人の保護者にとって
マレーシアにおけるIB教育の是々非々は両極端に分かれており
特に反IB派の意見を聞いて自分もハッとすることがあったので書いておこうと思います。

極論、お金の無駄では?

IB特にPYP(幼児教育)におけるカリキュラムは
幼稚園の年次ではほぼ遊び、小学校の年次では少しずつ高学年の課題に向けた取り組みをできるための基礎的なスキルを身につけていく。

特に英国式の学校や中国系、マレー系ローカルスクールと比べて
あまりにも暗記や筆記学習が少ない。テストもないため学びの進捗が分かりづらい傾向がある。

PYPは3歳からスタートするとして最長8年のプログラムになるのだが
あまりに長いその期間、ほぼ遊んでいるだけなのになぜ高額な学費がかかるのか??と疑問に思いながらも通わせている親も実はいる。

メンタルヘルスに有利?

一方でIB派の保護者の主張としてこんな意見も。

「他と比べることのない教育方針は、自己肯定感を高めることに繋がる。
暗記や記憶力ばかり求められる教育では、その子自身の持つポテンシャルを引き出すことができない。」

確かにそれも一理ある。

幼少期は英国式→中高学年からIBは正解なのか

上記のような意見を踏まえると
確かに小学校までは英国式の割とアカデミックな勉強方式をとる環境に置いて基礎学力をつけた後に、高学年からIB式を選択するというのは理にかなった進路なのかなと思う(実際マレーシアでもその方式をとる学校がかなり増えている)その一方で、幼少期からIBに通う娘の学校生活を見ていてこんな風にも思った。

自分と他者との違いをアウトプットで覚える5歳児

先日学校の先生から送られてきたレポートにこんなことがあった。

「娘(日本人)と、クラスメイト(インド人)
共通していることと、違うことをそれぞれ図式化してみました」

集合で共通点を表す図式

これを担任の先生と、該当する児童2人と共に話しながら作図していったそう。こうしたアウトプットがあると、見た目は全く違う友達が実は共通点がたくさんあると知ることができる。

実際、娘もこのお友達とは普段あまり絡めなかったけど
こうしてみると好きな遊びが同じだったりして
シンパシーを感じたらしい。

小学校高学年女子にありがちな話

先日ママ友との会話でこんなことがあったと聞いた。
小学校4年生の女の子たちの会話で「どの国が一番強いと思う?」という超センシティブなテーマになったらしい。

するとその話題が段々と差別?とまではいかなくとも
母国批判のような意味合いになり始めて喧嘩になってしまったそう。

インターあるあるなのかなと思った話だけど、あながち他人事ではない。
女子はこれくらいの年齢が一番多感である。

どの国が歴史的に強いとか、今は勢いがあるとか、偉いとか
そういった偏見を持たないように
IBの幼少期教育に置いては「全ての人種が平等で自由であるべき」だと教える取り組みをしてるのかなというのが私の見解。

なので個人的にIBについてはこう思っている。

9割遊びのPYPではあるけど、他のカリキュラムよりも他者理解ができて尚且つ1位だけを競うようなマインドを持たずにのびのび学べる

No.1を狙うのは昔から中国とか韓国における教育の特徴だったが
実際今の世の中の流れを見ていて、No.1でいさえすれば食っていける時代は終わったと思っている。
なので確かに「遊んでるだけなのになんでこんな高い学費を!!」という批判ももちろんわかるし自分でも正直そう思う時があるけど、私が娘に与えられない価値観を構築できる、プライスレスな部分があるはずだと信じたい。

とりあえず娘が5年後どんな女子になるのか想像もできないけれど
今学校で教わってること、学んでいることが多感な年齢になった時に基本的な考えとして根付いていることを願います。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?