キレイな歯磨きは時間?回数?
「キレイに歯磨きするには時間をかければいいんでしょ?」
「いや、1日3回、食後にしっかり磨くんだよ」
多くの人がそう考えますが、答えはNOです。
その理由や磨き残さないためのコツを歯科衛生士が紹介します。
時間や回数をかけても歯ブラシだけでは約4割磨き残す
結論から言うと、歯ブラシで頑張って歯磨きしても全体の6割程度しか磨けません。
残りの4割は磨き残しが発生します。
そう、つまり磨き残しの4割と言われるのが
「歯間(歯と歯の間)の汚れ」。
歯医者で染め出し検査を受けたことがありますか?
セルフケアがどのくらい良好か?
磨き残しが何割程度か?
などを専用の染め出し液を使ってチェックする検査です。
「10分は磨いてるよ」
「毎日3回丁寧に磨いてるよ」
とおっしゃられる患者様もいますが、
実際に検査すると、40%〜50%以上磨き残しのある方が多いのが現実。
歯ブラシだけでは完全に磨ききれないのです。
歯垢除去率を引き上げるコツ
歯垢除去率を上げるには、ご存じのとおり歯ブラシ+歯間清掃用具を使います。
具体的なやり方はググればいくらでも出てくるので、ここではコツとおすすめ品のみ紹介します。
基本はフロスでOK
歯間清掃用具でもっとも代表的なのはフロス。
歯垢(プラーク)が固まって「歯石」に変わり始めるのは早い人で2-3日。
なので、できれば1日1回はフロスを行うのが理想です。
もちろん、毎食後に行うのがベストですが
虫歯や歯周病リスクは口内環境によるので
歯医者で適切な回数やケア方法・食事指導などを受けるのが理想です。
歯間の汚れをとるだけで、歯垢除去率はなんと約80%程度までひきあげることができますよ♪
ちなみにフロスが苦手な方は、糸ようじから始めてみてもよいかと!👇
指に巻くタイプのフロスの方が操作性がいいので、頑張れる方は指巻きタイプを活用してみてください👇
どちらも市販品に比べて毛束や毛質がしっかりした歯科専売のおすすめ製品です^^
歯のすき間が大きい方は歯間ブラシの併用も
歯と歯茎のすき間が空いている方は、仕上げに歯間ブラシも併用しましょう。
歯ブラシでは届きづらい隙間の汚れをかきだせます♪
ブラシサイズが豊富なので、歯医者で適切なサイズの指示を受けてくださいね。
誤って歯間よりも大きいサイズを使ってしまうと、歯茎を下げる原因になるのでご注意を。
さらに効率的なセルフケアを行うには?
効率的に歯垢除去、かつ日々の歯磨き時間を少なくするには電動歯ブラシを使うのも一つの手。
手磨きの場合、通常5分以上かけなければなりませんが、電動歯ブラシなら約2分で全体の歯垢除去が完了します。
もちろんフロスなどは必須ですが、
手磨き+フロスで約10分かかるところ、
電動歯ブラシ+フロスなら5分程度で終わるかと。
約半分のセルフケアタイムになるので
忙しい方には時短アイテムとして有効です♪
高性能かつ安い電動歯ブラシを使いたい方はぜひ私のブログをご覧ください👇
また、口内は細菌数も多く、バイオフィルムといった細菌膜が定着すると歯ブラシでは落とせない汚れとなります。
そのため、1シーズンに1回(3ヶ月に1回程度)は歯医者でのプロケアも受けましょう。
「そんなに行くの…?」と言う方もいるかもしれませんが、年間365日のうちたった4日。
セルフケアでは落ちない汚れの除去はもちろん、今までの磨き残しもリセットされます。
歯磨きは時間や回数を意識するのではなく、
「質」を変えてみてくださいね^^
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