僕らはJ-Poper#1

『恋と季節』

いつから、曲の歌詞でときめく様になったか、
そのきっかけとなった曲が、明確にある。
それまでは、音楽の中にある言葉は
メロディの一部だったと思う。

歌詞で一番最初にときめいたと、記憶しているのが、
嵐の「Love so sweet」だ。
音楽番組で披露されている、テレビカットバージョンなら
口ずさめる…といった程度の思い入れなのだが、
サビの出だしが、当時小学生ながらにキュンとした。

思い出ずっと ずっと忘れない空 ふたりが離れていっても
こんな好きな人に 出逢う季節二度とない

https://www.uta-net.com/song/51913/
Uta-Net

「出逢う季節二度とない」と聞き取れた時、
『「こんな好きな人に 出逢う季節二度とない」とは?」』
と、給食をもぐもぐしながら考えた記憶がある。
少し諄い書き言葉にした際、
「こんな好きな人に 出逢うことは二度とないくらい 運命の人だと感じた」
だなと、当時の私は思った。「出逢う季節」にすごく違和感を持ったし、
すごくときめいてしまった。

小学生の私には、季節ごとで新しい出会いがなかったため、
「季節」と「出会い」に結びつきがなかった。
その後、「春」は年度の変わり目であるため、「出会い」と結びついたが、やはり「Love so sweet」で「季節」と表現していることにときめいた。
「季節」と言うことで4択になり、その4択が聞いた人によって変わることがまず良い。(聞いた人も、好きになった人によって季節が変わりそうなのも良い)「季節」が出る前に、「空」が何度も出てくる。その「空」の様子も
変化する脳裏の映像も好きだ。

好きな人ができ、年を通して一緒に過ごすことができた時、
「こんな好きな人に 出逢う季節二度とない」
のフレーズに、また新しい解釈をすることができた。
季節にちなんだデートを重ねたり、
恋人の衣替えの様子を見たり、
一緒に飲むものがアイスかホットだったり、
季節で変わる好きな人の様子で、毎日のこんな出逢いって二度とないんだな
と思う。

最後に、この曲のすごいところは(これは嵐の人気がすごいと言うべきか)
「恋の始まり」=「Love so sweet」と、ある一定の世代の共通認識となっているところである。
テレビでも、Youtubeでも、日常会話でも、
「恋の始まり」を表現するためのちょっとした演出のBGMとして
すぐこの曲の出だしが流れてくる。(日常会話では、わざわざ合唱が始まる。笑)

二人のことを願える、かわいい歌詞と
「恋の始まり」を演出できるイントロが、大好きです。



芽惟

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