百合のおたくの「ライザのアトリエ」プレイ日記(X)―錯乱編―
10/10のアップデートで「フォト機能」というのが追加されて、これは名前の通り、今いるロケーションで時間帯を選んで好きなキャラに任意のポージングをさせて配置しフィルターとかもかけてスクショが撮れるよ、という機能なんだけど、
本編でもそういう傾向はあったけどやはりこの通称ライクラルートにおいてもクラウディアの方が若干感情が巨大なんだよな。クラウディアの想いってのは「遠くを見つめるあなたの眼差しが好き」「だから私の気持ちには気付かないでいて」ってところから始まるのがよくて、つまりクラウディアが自己肯定を獲得する物語にもなっている。
「隣にいるべきじゃない」から「隣にいたいけど行く勇気がない」、そして最終的にはその勇気を獲得する物語なんだよな。てぇてぇ、ってやつだ。
クラウディアは隊商、ライザは村、っていう定められた居場所があって、そこからの脱却を願い目指すことと二人の距離が縮まっていくことがリンクしていく流れなんですよね、それはつまり二人の居場所はお互いの傍っていうことじゃん、マジ?
ライザはな~~~デフォルトで距離が近いからこいつはな~~~クラウディアが来る前はこの被害(?)をレントが受けてたという仄めかしもあってかわいそう……ってなった。
本編と一番扱いというか立ち位置が変わってるのはリラさんで、なんか二人をやきもきしながら見守るみたいな、いやそのキャラ付けはどうなん、それともこっちはこっちでキロと過去に何かが? 追加シナリオはよ(は?)
遅れてライザも自覚が訪れるんだけど、フルート=村にはなかったものに(いつも通り)惹かれているんだと思っていたけどクラウディアの横顔込みで好きなんだと気付くっていう、二人とも横顔から入るんですよね、ぼくそういうのしゅき……
途中は本編とほぼ一緒の流れというか、幼馴染組の話の真相とか島がどうの異界がどうのといった話とか大人たちの手首に電動モーターが標準搭載でくるっくるとか、でもこういうとこが読み応えあるのがやっぱり嬉しいんだよな。
あとこの話における男どもは挟まろうとしてこなくて普通に幼馴染や師としての役割を果たしていくので許せる。レントはかわいそう。結局のところ探求の徒であるタオには真実かなしみを理解してもらえることはないっていうのが更にかわいそう。
オアーーーーーーーイ!?!?!?!?!? と思ったけどレーティングBなのでその範疇にあることまでしか起こりませんでした。とんだ一夏の冒険始まっちまうとこだったわよ
で一応強くてニューゲーム状態だったのでラスボスもさらっとクリアして(これ上手いよな、はよシナリオ読みたいぜ状態に決まってるのでボス戦もさらっと通れるようにしてある)、
いやここでガッツポーズ出なかったユーザーおる?
ここについては敢えて何も語らないよぼくは。
やってくれるぜ……と思ってたけどまさかご挨拶イベントまでやっちゃうとは思わなかったね!? というか書いてて気付いたけどこの場面、互いに「横顔」から入った二人が一旦見つめ合う構図が多くなっていって、その先でまた「横顔」に戻ってるんですよね、でもそれは自分の知らない世界を見つめてるんじゃなくて二人同じ未来を見つめている横顔なんだよな……Emotional……
そしてまあこれまでの子供達の活躍で手首のモーターを十分温めておいたので当人たちの不安に反してあっさりとお許しも貰えるっていう、いっそ笑っちゃったよね。知ってた~って言っちゃったもん
そして流れるようにこの、いやアンペルさん絶対泣いてたでしょ、あんたも大概キャラ変わってるよな実は。面白いからいいけど。
本編では使わなくてもどうにでもなった複製器をここで使わせてくるのもゲームデザインとして上手いよな。
と油断してたら最後の展開ね……いや本編をここでなぞってくるというのは上手いしエモいけどいやあ~~しんどい……アトリエの庭っていうこの面子しか知らない場所で式の真似事をするっていうイベントにこういう意味を持たせてくるとはいやあ~~~~~~~
最終的な着地が本編とほとんどズレてないのは誠実だと思うし、ズラさないままで新しい意味を付与するっていうのは簡単なようで難しい技ですよ。
式の時に何でか「真似事」っていうのを強調するなーと感じてたけどまあそりゃそうだよな、いつか本物をやろうねっていうアレですよね、そらそうだわ。
一度また違う世界に行くけれどいつかまた会おう、自分たちなら絶対また会えるよ、っていう、性癖なんだよな。本編の時点で結構心に響いていたものを女女関係性という形でもう一度お出しされたわけでそんなんもう……おぉん……
ていうかこれやっぱりリラとキロの関係性にもリンクしてるよな? これはもう追加シナリオ待ったなしですわ(名推理)
というわけで10/10の追加DLCだったifシナリオ通称ライクラルートの感想をつらつらと
…………はっ。俺はいったい何を……
俺はただフォトモードを遊び尽くせという半ば使命感のような気持ちを以てライザのアトリエをやっていたはずだが……
何だこの怪文書は……わからない……俺はいつから意識を失っていたんだ……わからない…………
こちらはいわゆる投げ銭機能です。頂いた収益は秋山幽の健康で文化的な生活を維持するために使われます。