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極秘のセッション 7.5 奇妙な壺

実は昨日、失敗してしまったなーと思う出来事があり、それを引きずって私は緊張と後悔と恥と抑鬱などで深夜になっても寝付けない状態だった。(結局それは一時間以上続いた)

最近はこのようにして考えすぎで眠れない事が時々あり、そろそろ病院かななどと空想し始めている。

昨夜は、ひとり寝床の中で「やばい」「どうしよう」「明日早いのに」「怖い」「誰かが見てるのか」「筋肉が硬直する」「病気だ病気だ」などと目をカッ開いて、或いはきつく瞑って、意思とは無関係に、反射的に思考していた。

「そうだ、壺をやろう」

なぜ今までやろうとしなかったのだろう。こういう困窮したときこそ壺イメージは活きるんじゃないのと急にいきいきしだす。そして多少の期待や恐怖を同時に抱き、私は落ち着いて(実際は躁と鬱を高速でいったりきたりしながら)目を閉じた。

見えてきた壺は、2つ。

しかし明らかにおかしい。

薄暗い中から浮かび上がったのは、どちらも、見るも無惨な壺の破片、一部分であった。

何故割れている???????

こんなことは初めてで、恐怖すら覚えた。

壺の内部は外界と一体化し、現場は暗い煙で満たされ重苦しい雰囲気が漂っている。
これでは蓋をする以前の問題になる。どうあがいても安全を確保できないじゃあないか!……………………

………………私は混乱し恐れおののいて、思わず目をひらいた。

豆電球の灯る自室。薄暗くオレンジに染まった家具。
嗚呼現実に戻ったわと安堵し、もう二度とこんな思いはしたくないと、次は本気を出して眠りに入った。

以上が事の顛末である。

とても怖かった。しかしこの奇妙な[セッション7.5]は、あの夜の躁鬱や神経伝達の激しさ、奇妙奇天烈具合、そして心理的危機にちゃんと対処しなければならないということを如実に物語る良い事例になったと思う。

くれぐれも自分の精神にはちゃんと気を配るようにしなければと思った。

今夜は穏やかに眠れますように。それでは。

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