救えない僕

誕生日の前の日の
元カノからのLINE
「彼氏できたよ」
「すごく優しい人だよ」
「君も幸せになってね」
こんな日に見たくないって
理由をつけた

焼きついた
君との思い出を記憶が
流してしまったんだ。

思い出したくないよ。
毎日か綺麗だったよ
桜道を散歩したり
公園で花火をしたり
パチパチ落ちた線香花火の
用に2人の関係は終わったね。

僕が原因なのは知っていた
君が甘やかしてしまったと
謝った。
僕は何も変わらなかった。
君は変えられなかったと
自分を責めた

思い出したくないよ
ずっと君と一緒に居れるって
思ってた。
君がいれば寂しくなかった。
新しい人はどんな人だろう。

身長は高いだろうか。
僕よりきっとしっかりしている。
僕は彼女とずっと居れる関係には
なれなかった。

今君に返事をしても
皮肉しか言えない程に
僕は性格が悪い
そんな醜い刃を
君には向けたくないから
文章を書いた。

池袋の地下はすごく人が多くて
なんとなく避けながら
電車に乗った。

僕が君に心から幸せに
なって欲しいと思えるまで
返事はしないと決めた。
きっと2、3日で
この皮肉は剥ぎ落ちる。

脳に螺旋階段ができた。
きっとこれ前からあったやつだ。
これを降りていくと本当の
自分がいる。
弱い自分だ。。

その自分は鎖で繋がれたふりをしていて
泣いたふりをしていて笑ったふりをしている。

ここでそれをする事で地上に
居るはずのない地上の
僕はなりたっている。

地上の僕はとても強い。
何を言われても傷つかない
ようににげる事ができて
自分の弱さを少し見せながら
人の弱みを優しく包む事ができた。
とてもつまらない男だ。

地上の僕は本当の家族や
本当の恋人を知らない。
今文章を書いているの
螺旋階段の下の自分が
地上の僕に書かせている
もちろん僕は僕で僕だ。

それに間違いはない。

貴方は私を救えますか?





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