【現役本部が解説】フランチャイズとは
この記事は現役フランチャイズ本部を運営している僕がフランチャイズを解説します。
外観は赤く、メロンパンのオブジェが付いたテイクアウト専門として全国に展開しているフランチャイズです。
→Melon de melon 加盟店募集はこちら
フランチャイズとは
フランチャイズとは、アメリカで生まれたビジネスモデルです。
ケンタッキー・フライド・チキンが世界初のフランチャイズチェーンとしてスタートしました。
日本には1960年代から始まり、ダスキンや不二家、コンビニなどから拡大し、現在日本では1300社を超えるフランチャイズ本部があります。
加盟店とフランチャイズ本部がフランチャイズ契約を締結し、商標(ロゴ)チェーン名称、商品、ビジネスや経営ノウハウ、技術サポート、研修などを加盟店に提供します。
加盟店は使用する代わりにロイヤリティーを本部へ支払います。
下記ではさらに詳しく解説していきます。
加盟店と直営店の違い
【直営店】
直営店とは従業員の雇用などフランチャイズ本部が直接管理する店舗のことを言います。
フランチャイズ本部は直営店の方がお店の利益がそのまま入ります。
本部スタッフが管理するため、マネジメントがしやすいといったメリットがありますが、店舗拡大には不向きといったデメリットもあります。
全国展開するなら、加盟店を募った方がスピーディーな店舗展開が可能となります。
【加盟店】
本部とフランチャイズ契約を締結します。
店舗運営などのアドバイス等をもらいながら営業していきます。
加盟店はその対価としてロイヤリティーを本部に支払います。
加盟するメリット
独立開業する場合、国が発表する統計では開業しても1年以内に70%の割合で廃業(失敗)しています。
加盟することで廃業リスクを低く抑えることができます。
開業しても数年で潰れてしまっては意味がありません。
日本全国に展開しているフランチャイズ本部であれば、各地域の特性や経営戦略、どのように店舗運営すれば良いかというノウハウが蓄積しています。
その経験値と情報を最大限に利用でき、さらに本部からのサポートを受けれることも加盟する大きなメリットの1つと言えます。
また全国に展開しているフランチャイズであれば、個人で仕入れを行うよりも原価を大幅に抑えることが可能です。
こうしたスケールメリットも活用できます。
ロイヤリティーの考え方
フランチャイズ加盟して店舗運営していくと最大の負担になるロイヤリティー。
ロイヤリティーの設定として、基本的に売上に対して○○%というケースが多いです。
売上が少なければ支払うロイヤリティーも少なくなります。
もし、毎月一定額のロイヤリティー設定なら利益が無くても払わないといけません。
ロイヤリティーは商標権などのブランド使用料と認識すると良いでしょう。
先人がそのブランドを全国規模にまで浸透させたブランドやイメージを途中から来た人が使う訳ですから無料とはなりません。
例えば、脱サラでお店の経営方法がわからない、経営に不安がある人には本部が手厚いサポートを提供したりします。
オリジナルの仕入ルートがあり、安く商品が用意できることなどフランチャイズ本部は様々なサービスを提供していると思います。
その対価がロイヤリティーとなります。
世間ではロイヤリティーは「搾取される」という悪いイメージを持たれる方も少なくありません。
本部が提供する様々なサービスに対する対価という認識が必要です。
ロイヤリティーには4つの種類があります。
4つのロイヤリティー
【粗利分配式】
粗利益のうち○○%をロイヤリティーとして本部に支払う方式です。
コンビニ業界で多いです。
【売上歩合方式】
売上のうち○○%をロイヤリティーとして本部に支払う方式です。
僕が運営するMelon de melonもこの方式を採用しています。
フランチャイズ業界はこの方式が多いように思います。
なかには、開業後のサポートを手厚くする代わりに高めの%を設定するフランチャイズ本部もあります。
【定額方式】
毎月一定額のロイヤリティーを本部へ支払う方式です。
お店の売上や利益に関係なく、支払額は一定なのでわかりやすいです。
利益から一定額のロイヤリティーを除いた物が自分の利益になりますので、売上や利益アップへのモチベーションが維持しやすい方式とも言えます。
【ロイヤリティーなし】
ロイヤリティーを取らないことを言います。
ロイヤリティー自体は0円かもしれませんが、フランチャイズ本部を運営するため支給される仕入や備品などにしっかりロイヤリティー相当分が上乗せされています。ロイヤリティーが無いからと加盟するのではなく、しっかりと検討してください。
メリットとデメリット
フランチャイズ業界に限らず、どんな仕事でもメリットとデメリットがあると思います。
もちろんフランチャイズでもあります。
初めて独立する場合、本部の手厚いサポートがあるため開業しても失敗しにくい環境が整っています。
しかし、高額な加盟金やロイヤリティーによって経営を圧迫する可能性もあります。
どこにも属さず個人で開業して利益を取るか、フランチャイズに加盟して安定を取るか、ご自身のスタイルに合わせて検討して決断して欲しいと思います。
フランチャイズにおけるメリットとデメリットをまとめてみました。
【メリット】
・ブランドやイメージ力があり、広く知られている
・本部に経営ノウハウがあり、サポートがあるため初心者でも安心
・本部独自の仕入ルートにより、個人より安く仕入が可能
【デメリット】
・オーナーの意向が店に反映しずらい
・本部が指定する商品以外取り扱えない
・休日や営業時間が定められている
【ココに注意】
店舗運営はマニュアルに沿って行うためオーナーの意向は反映しずらいです。
また本部が用意した商品しか取り扱えません。
本部から休日や営業時間の提示があり、その通りに営業をしなければなりません。
まとめ
僕のように脱サラしてフランチャイズ業界に入る場合、自分の希望する業種以外にも様々なフランチャイズ本部を見た方が失敗が少なくなると思います。
比較検討して、納得したうえで加盟してください。
おそらく大きなお金が動くことになると思います。
人生を左右する大きな決断になると思いますので慎重にお願いします。
またこの記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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