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現実は動く。

はじめに

『現実は動く』

この題名にした理由は、僕がこれまで歩んで来た長い長い道のりの中で、実際に体験を通して『本当にやりたいこと』が見つかるまでの軌跡。

そして、1番伝えたいことは、「現実は自分が作り出すもの」ということ。

僕が思う目の前に広がる現実とは、

自分が行動した後に、現実が後から追いついてくるもの。

「現実は動くものなんだ」と知ってから、毎日がキラキラして、ワクワクして、行動してもすぐにガソリン満タンになるような感覚になった。

しかし、僕が最初からそうだったという訳ではない。

1度は「現実がこのままなら、もう、終わりにしたいな。こっから飛び降りてしまおうかな」と一瞬そんな気持ちが心を霞める時期もあった。

この文章を執筆しているのは、2020.2.3。『現実は動く』ことを知ったのはここ最近。

つい2週間前のこと。

今なら何がきっかけで僕の思考が変化したのか。何が原因で「もう、終わりにしたい」と思ってしまったのか。そして、どうやって『本当にやりたいこと』を見つけていったのか。

それらを鮮明に文章に出来るのではないか。

そう思って僕がこの『大切なこと』を忘れないようにするため。そして、同じように『頑張ってるけど苦しい人』に向けて書き残すことで、少しでもキラキラした人生を歩んでほしいし、さらに『もっとキラキラさせたい!』と思う人への応援メッセージだ。

目次

•はじめに •僕は誰? •副業ブームに乗っかる •ブログに走る •副業で整体師になる •動画クリエイターへの道 •コーチングとの出会い •初コーチング •自分のためでは続かない •会社を辞めることを決意  •現実が動き出した •見つかった『僕の本当にやりたいこと』 •現実は動く。 •おわりに


僕は誰?

僕は20代後半のふつーの男。

高校生のときになんとなく稼げそうだからと柔道整復師の専門学校へ行って国家資格をとった。

と、本題の前に軽く柔道整復師について簡単に触れておこう。

いわゆる、接骨院の先生。健康保険を使って医療を受けることが認められている国家資格を持った人。そして同時に開業資格も得ることができる。

だから僕は開業できるなら稼げそうだなと、安易な考えでその道に進んだ。

資格を取得した僕は、当初、健康保険が使えなくなるだろうと言われていたので、健康保険を使用せず、自費で施術をする整体をチェーン展開している会社に入った。

でも、気が変わって「やっぱり手技治療を極めたい!」と、そこを辞めた。

次に、働き始めたところはガチガチの師弟関係。

いわゆる昔ながらの接骨院。

よく、「アンテナを立てろ!!」と怒られたな〜。

そのときはムカつくことも多々あったが今では良き思ひで。

んで、1年で辞めた。

「また辞めたの?笑」と思うよな。

なんで辞めたのかというと、その接骨院は患者さんもろくに来ない接骨院だったんだよね。

そこで、気付いたのは技術だけあっても繁盛する接骨院にはならないってこと。

そんなこんなで次に就職したところで僕は現在もなお働いてる。

従業員約200名のチェーン接骨院を展開する会社だ。こういう大きい組織の接骨院は技術なんて大したことないのだろうと思っていて、技術とアンテナに自信のあった僕はすぐに分院長(お店でいう店長)になれるだろうなと思っていた。

ところが、そんな世の中甘くない。

技術だけあっても患者さんからの信頼は得られない。技術だけではダメだと分かっていた筈なのに、

分かっていなかったんだよね。

そんなこんなでなかなか信頼を得られず1年が過ぎていった。

成果が出ずに四苦八苦していた頃、ようやくコツを掴み始めた。

そのコツというのは

『医療はサービス業でもある』ということだ。

接骨院はあくまで治療をするところだけど、人と関わるのだからサービス力を身につけなきゃいけないと。

だから、ビジネス書や心理学なんかの本をひたすら読んで、実践してノートをとって改善して•••をひたすら繰り返した。

そんなこんなで入社してから2年後くらいに念願の分院長となった。

副業ブームに乗っかる

開院して1.2年は良かったものの、3年、4年と時間が経つにつれ、「僕はこのままで良いのか?」そんなクエスチョンが頭の中をぐるぐる回るようになっていった。

世の中は副業ブーム。スマホを開けば、『社畜卒業!副業で月収200万達成』みたいな。

副業をした方が良いのだろうという雰囲気が日本を渦のように席巻していた。

僕もこの渦の中に入り込んだ。

「個の時代なんだから副業するぞ!!」ってね。

色々やったよ。

本当に色々あった。

ブログに走る

最初はブログ。ワードプレスで自分のホームページを簡単に作れることを知って、Googleをむさぼるように見ながらホームページを作った。

もともと、読書が好きだったので、本の要約でも紹介するかと思い書いてみた。

常にパソコンを持ち歩き、暇があればブログを書く。

20記事くらい書いたあたりかな、飽きてきちゃったんだよね。 

ブログは継続しないと成果が出ないサービス。ブログに対して情熱がなかった僕は何年もブログをやり続けることが困難だった。

ブログを書く目的はお金を稼ぐため。別に文章が書くのが好きな訳ではなかったので、毎日ただお金のために文章を書いてるのがつまらなくなってしまったのだ。

で、次に手を出したのは『整体』

副業で整体師になる

整体師になろうと思えば誰でもなれる。 

これを読んでるあなたも今日から整体師と言えば、なることはできる。

ただ、稼げるか稼げないかはあなた次第。

整体師は僕の本業とも被っていたこともあるし、以前のブログのときに培ったホームページ作成が役に立った。

すぐに電話がかかってくるようになったり、もともとの知り合いや、新規顧客が来てくれてリピートしてという、新規からファン化への動線がすぐに作れた。

「よし、これで副業はオッケーだ!」ってなっ•••

るはずないんだよね。

どうしても、やっていて『つまらない』のである。

ワクワク、キラキラした感触が全くない。

だから次は全く新しいことにチャレンジしよう!!

と思ってカメラの世界に飛び込んだ。

動画クリエイターへの道

クリエイティブになりたい!と思ってカメラやMacBook Proなど機材を一通り揃えた。

今こうして思うと最初はお金をかけずにどうやってやるのかを考えた方が良かったなとつくづく思う。

でも、こういうときにそんなことは1ミリも思わないのが僕。

動画クリエイターが集まるオンラインサロンにも入会して短期間に様々なことを学んだ。

そして、YouTubeやInstagramもやってみた。

休日になればカメラを持って出掛けて撮影の日々。

そんな毎日を過ごしていた。

3か月ほど経った頃。

もうお決まりですね。笑

はい、飽きました。結局続かないんですよね。

色々やってみても全部続かない。

僕は根気がない。センスがない。

そんなふうにいつのまにか僕は、自分を責め続けるようになってきた。

SNSを見れば副業で上手くいってる人がたくさんいるように見えて、それが余計に僕を苦しめた。

コーチングとの出会い

そんな僕は、追い詰められているまま、いつものようにカメラを持って出掛けた。

山に行って綺麗な景色を撮る。

そしてさらにカメラを持ちながら崖沿いを歩いているときにふと気が付いた。

以前は純粋に景色に感動できた自分がいつの間にかできなくなっていた。

動画に載せるため、インスタに載せるためだけに撮っていたからなんだよね。

本当に辛かった。

毎日がとても孤独に感じていた。

頑張っているのに、何もかもが上手くいかないし、楽しくない毎日。

毎日が先の見えない真っ暗なトンネル。

そしてその瞬間、

これまで生きていて初めて感じる感情が突風のように僕の背中を吹き付けた。

「もう、人生終わりにしたいや」

「ここから飛び降りれば、楽だよな」

「こんなつまらない人生なんて」

どれだけ時間が経っただろうか。

ぼーっと崖の下の地面を見つめていたとき、あるシーンが頭に浮かんだ。

それは、家族だった。

そこで急にお酒が冷めたように冷静になって、僕はこう思った。

「僕が死んだら誰かが悲しむだろーが」ってね。

今思うと、本当に身勝手な奴だ。

誰にも相談しない。

1人で考え、自分で自分を追い込んでいく。

このままじゃダメだと思って、どうにか立て直すために誰かに相談しよう。助けてもらおう。

そう思って色々調べた結果、コーチングという存在を知った。

AKIOBLOGというYouTubeチャンネルがあって、その人がやってるGOAL-Bコーチングという会社。

すぐに無料体験を申し込んだ。それが、昨年の6月だったかな?

何人かコーチがいるみたいだけど、今も同じ人からコーチングは毎月受け続けている。

初コーチング

無料コーチング体験初日。

パソコン画面を通してオンラインでやるのだけど、僕はコーチにずーっと悩んでいること、考えていることをバーーっと話した。

コーチは僕の話を優しく、一言一言をゆっくり飲み込むように淡々と聞いてくれた。

僕は話を聞いてくれただけでスッキリ!したし満足していた。

でも、それだけでは終わらず、コーチは一緒に僕が本当は心のどこかで大切にしていること。知らず知らずのうちに心の底に隠している何かを探しに行ってくれたんだよね。

それで、知ったこと。

ほれは、僕は本当は『人が好きだった』ということ。

それに気付いたとき、僕は鍵のかかった心が開いたような感情に包まれて、

子供のように大泣きした。

辛かったってよりも、僕のことを分かってくれる人がこの世にいたのが嬉しかったし安心したんだよね。

自分のためでは続かない

そう。やっとそのとき自分の説明書が手に入ったよ。僕が続かない原因、毎日がつまらない原因は、

自分のためやお金のためにやることは全部続かないってことが。

それをやる目的は何なのか?

それは誰の何を解決するものなのか?

そこがすっぽり抜け落ちた僕は何をやってもうまくいかないんだと。

でもまだその時は、

本当に『やりたいこと』に気付けていなかったんだ。

会社を辞めることを決意

その後はコーチングを受けながら、副業からは遠のき本職である接骨院の院長として日々働いた。

ある日ふと思った。

「僕が本当にやりたいことは接骨院を開業、独立することだ!」ってね。

「よし、会社を辞めよう」そう決意したのはいまからほんの数ヶ月前。

後々、会社の幹部の人へ辞めることを伝えることになるのだけど、開き直った僕はこう思った。

『辞めるまではとことんみんなのために自分の時間を使おう』

そしたらさ、これまでの仕事生活で1番楽しいのよ。

「あれ、なんかすごい楽しい。仕事ってこんなに楽しいものだっけ」

「何で、こんなに楽しいんだろう?」

「何で、こんなに毎日がワクワクするんだろう?」

そんなことを考えるようになった。

最初は分からなかったけど、途中で分かってきたんだ。

「あ、これが『他人のため』ってやつなのかな?」

「いわゆる『GIVE』なのかな?」

そのときに現在の僕が空から過去の僕を見てたとしたら、こう言うだろうな。

「お、やっと気付いたんだなーあいつ」

「ちょっと遅かったな〜」

「でも、そっからがスタートだぞ」ってね。

でも、そのとき自分では気付いていなかったんだよね。

『現実が動き出している』ってことを。

現実が動き出した

ついに会社幹部であり良きパートナーでもあった方に会社を辞める事を言った。

僕は、「よし、これから1人で頑張らなきゃ」と気を引き締めたのも束の間で、

幹部の方が僕にこんなことを言ってきた。

「一緒に幹部としてやらないか?」

「ちょーど、会長もおまえなら合うんじゃないかって言っててさ」

一瞬、僕は固まった。すぐには答えは出せなかった。一度辞めると決意したのだから貫こうと思ったんだね。

でも、一度辞めると決意したものの少し迷っていた。だから辞めることをコーチに相談してみた。

コーチはなんだか嬉しそうではなかった。

僕はちょっと違和感を感じた。「あれ、いつもなら『素晴らしい!』とかって言うんだけどな」

それもそのはず、コーチは今の僕が会社を辞めることが最良の選択だとは思っていなかったのだろう。

見つかった『僕の本当にやりたいこと』

今思えばコーチは「僕の強みはそこじゃない」というのと、「今あなたがやりたいことは本当にそれですか?」と思っていたのだと思う。

というのは、僕が何気なく言った一言にコーチはすごい感動しているのが伝わってきたからだ。

僕「最近は僕が皆んなのために時間を使っていて、それを僕自身が楽しんでるせいか、いつのまにかみんなもとても楽しそうに仕事をしてくれるんですよね」

それを聞いたコーチは

コーチ「素晴らしい!!!!!」

コーチ「あなたはなっちゃいましたね」

僕「ん?何がですか?」

コーチ「自分だけでなく周りにまで及ぶ影響力がある存在になったってことですよ」

そのとき頭をバットで殴られたぐらいの衝撃が走ったんだよね。

「僕のやりたいことってこれなの?」

このときの感情は一言では表せないけど、こんな感じ。

雪がシンシンと振る中、先の見えない雪の上をただひたすらで淡々と歩いていた。そんなところに向こうの方に雪ではない何か。湯気のようなものが見えた。僕は無我夢中でその湯気の中に入っていた。

そこには子どもからお年寄りの方までたくさんの人が、ニコニコ笑顔で温泉に浸かっていたんだよね。

僕はそこでゆっくりあたたまる。

そして、十分にあたたまった腰を上げて

新しい明日へと再び歩いていく。

こんな感じ!!笑

分かります?笑

要はさ、この瞬間から「新しい自分になれる」気がした!ってこと!

僕は他人を楽しませたり、前に進みたくても進めない人の背中をぽんっと軽く押してあげたりすることに喜びを感じる。

そして、それが周りに伝染していく。そんな存在になりたいし、なれると思った。

だからコーチングを僕も勉強して、個人や組織を良い方向への後押しをしていきたい!!って強く思った。

と同時に、

必ずなると自分に誓った。

現実は動く。

そういえば、会社を辞めるって言って、幹部で一緒に働かないか?となってから、その後どうなったの?って気になる人がいるかもしれないね。

この文章の題名にもあるように、

現実は動いたんだよね。

いや、僕の行動が現実を動かしたんだよね。

その行動って何かというと、

コーチが僕に質問してきたときのこと。

コーチ「あなたがさっき言った、『いい方向への後押し』について伝えたい人っていますか?」

僕は、「ん〜社員かなー?」 

「いや、会長かな?」

「ん〜でも会長と話すのは嫌だな〜」

(だって、辞めようとしてる人間が僕のやりたいことについて会長に話すのなんて嫌じゃないですか?笑)

コーチ「嫌なんですね。でも、それは成長しようとしてるときに出る感情でもありますよ?」

っていう訳よね。

なるほどって感じだよね。じゃあ、僕は

「今週中にLINEします」とコーチに誓った。

そして、会長と食事をして、今後の会社の行方や目標など様々なお話しを聞かせてもらった。

その後、改めて会長からも言われた。

「幹部で人事とかの仕事向いてると思うよ?」

本当にそうなった。

僕は決めた。また会社で働くことを。

今の僕の役割は人の後押しをすること。

開業したとしても、最初は数人の後押ししかできない。この会社であれば、いっきに何百人という人の背中を後押しできる貴重な体験になるんじゃないか、そう思ったんだよね。

全ての出来事には『意味』があるってよく言うけど、もしかしたら本当にそうなのかも。

もし、副業に走らなかったら?

僕が悩むことはなくコーチングに出会わなかった。

もし、たまたま副業がうまくいってしまってたら?

今思っている『本当にやりたいこと』は見つからなかっただろう。

全てに共通するのは、

上手くいかなくたって立ち止まるのではなく、

行動し続ける。

たとえ前に進んでなくとも。行動し続ける。

そうすれば、現実は後から僕に追いついてくる。

そして、現実が動く。

おわりに

この話は僕の約1年間の実話。

読み返すと本当に苦しいことが9割。

でも、残りの1割の価値はこの先の人生において何倍もの価値に跳ね上がるだろう。

この話しが1人でも多くの人に届き、

1人の背中を後押しできたら、

最高です。


貴重なお時間を割いて、読んでいただき本当に有り難うございました。


Melo










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