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ご近所のおじさんから、ひそかに学んだこと

うちの斜め前に、ひとり暮らしのおじさんAさんがいます。
年のころは80歳前後。70代後半のようにも見えるし、80代前半にも見えるような。
どんなお仕事されていたかは知りませんが、今は自由気ままな?ひとり暮らしをされているようにお見受けします。

Aさん、ゴミを出す時にバッタリ会って挨拶しても、ちらっともこちらを見ず、むんずむんずと歩いている、そんなおじさんなんです。
今までも、挨拶できそうなタイミングでこちらから挨拶するけど、見てないようなフリ?をされたり、そんな感じなので、あんまり人と挨拶したくないんだな、と思ってました。

それでも、おじさんの隣に住む別のおじさん、Bさんとは仲良しで、よく一緒にご近所ウォーキングに出かけています。
どちらとも、大きな声でしゃべってるから、ウォーキングから帰って来た時は声でわかったりするんです。
ああ、仲いい人とはよくしゃべるんやなぁ、って。

Bさんは、ご近所どなたとでも挨拶されるし、ご自分からも明るく話しかけたりして、その声のかけ方から、器の大きい方だな〜、となんとなく思ってました。


去年の町内一斉清掃の時の、AさんとBさんの会話が、印象的でした。

Aさんは、町内一斉清掃に参加されたことがないのです(少なくとも私がここに引っ越してきてからは)。
それで、私たちみんなが清掃を終えて、個々の家に戻って行く時に、Aさんが玄関から表に出てきました(たまたまそのタイミングだった様子でした)。
そこにいた、Bさんに声かけてました。

Bさん「あぁ、おはようございます」

Aさん「おはようございます。今日掃除だったんですかねぇ。すっかり忘れてましたよ〜。」
(私:内心、掃除の日、覚える気もないだろうに、、、(やさぐれてはいませんよ。笑)

そこでBさんがAさんに、「そんなこともありますよ〜」 と。 

おぉ、「そんなこともありますよ〜」、だって。Bさん素晴らしいわ〜、と思いました
私だったら、出てこないわ〜、こんなやさしい一言。
さすがだわ〜、Bさん。これぞ大人のゆとり。
この言葉覚えておこう、何かの機会にマネしよう、と思いました。

まぁ、仲いい2人だから、っていうのもあるとは思いますが。
でもね、「そんなこともありますよ〜」って、私の身のまわりにも、それが言えるタイミングが結構ありそうな気がしました。

「そんなわけないでしょ〜」を言いたいような時に、「そんなこともありますよ〜」って、
“言ったら物事うまくいく”、そんな魔法の言葉にも思えました。


そんなAさんに、ご本人には言わないけど、感謝してることがあるんです。
それは、Aさんが、毎晩、門灯を点けてくれていること

この辺りは静かな住宅地で、夜になると結構辺りが暗いんです。
家の光もあまり漏れてこないというか。早く寝る方が多いみたいで、そのせいもたぶんあります。
夜、真っ暗だと怖いし、門灯が辺りを明るく照らしてくれていると、防犯になっていいな、と思うんです。

Aさんは必ず早い夕方から点けててくれるので、ありがたい。
付いてるのを見ると、いつもそう思います。
しかも、ほわ〜んとした暖色系の広がりがある門灯で、雰囲気もあたたかくて、いい感じなんです。


挨拶は返ってこなくても、私がそう思っていると、何かしら悪い雰囲気はAさんには伝わらないだろう。勝手に、そんな気がしてます。
Aさんが、こちらをどう思ってるかはわからないですけどね。

そんなご近所話でした。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
この話、書けてよかった。誰かに伝えたいなと思っていたこと、書けました。


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