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人間の4つの気質~それぞれの気質の特徴~

シュタイナーは人間の生まれながらの個性と遺伝によるものを『気質』とし、人間のタイプを4つに分け、それぞれの特徴を整理しました。気質は血液型占いのように固定されたものではなく絶えず揺れ動くものであり、どれか1つに当てはまるわけではなく誰もが4つを併せ持っています。4つの気質のうちの1つが支配的に働くことが多く、それぞれの気質にプラス面とマイナス面があると考えられます。もちろん、本来どの気質も良いものです。しかし、ある気質が極端に発揮されている場合はそのバランスを整えるような働きかけをする必要があります。

『胆汁質』 火のエレメント 赤           

プラス=エネルギッシュ、意志と正義感が強い、力強い、活発、行動力がある

マイナス=怒りっぽい、融通がきかない、ワンマンタイプ、破壊的

ポイント=達成感を得ることが大事、外界に振り回されない強さ、自我が支配的

見た目=目に力が宿っている、足をめり込ませるように歩く

ex=ジャイアン、ベートーベン、ナポレオン

『多血質』 風のエレメント 黄色

プラス=明るく軽やか、楽天的、陽気、すぐ立ち直る、社交的、肯定的、多くのことに興味を持つ

マイナス=飽きっぽい、忘れっぽい、深く考えない

ポイント=子どもは多かれ少なかれ多血質、外的要素に影響される、イメージが作用しやすい、アストラル体が支配的

見た目=すらりとして表情豊か、目が落ち着かない、跳び跳ねるように歩く

ex=スネ夫、モーツァルト

『粘液質』水のエレメント 緑

プラス=丁寧、穏やか、粘り強い、くつろぎ

マイナス=何事も遅い、怠ける、興味関心がうすい、注目されたくない

ポイント=周りに流されず自分自身に関わるので内的心地よさがある、反応が鈍いがしっかり受け取っている、エーテル体が支配的

見た目=だらだらぶらぶら歩く、無関心な瞳、脂肪がつきやすい

ex=ドラえもん、ブラームス、グーフィー

『憂鬱質』地のエレメント 紺や紫

プラス=感受性が鋭い、思慮深い、物事に深く関わる

マイナス=傷つきやすい、消極的、人付き合いが苦手

ポイント=肉体が支配的、肉体がエーテル体のくつろぎとアストラル体の動きに抵抗している、大人びていて悲劇に共感する

見た目=やせていてひきずった歩み、頭が垂れて目が暗い

ex=のび太、ショパン

以上が4つの気質の概要です。
exの部分は個人的な解釈ですが、自分なりにイメージを膨らめてみました。どんな人も全ての気質を持ち合わせているため、型に当てはまらないこともありますが、生徒を観察する上で大きなヒントとなる情報だと思います。また自分自身を理解するためのツールにもなりますね。私自身は粘液質>憂鬱質>胆汁質>多血質の順に持ち合わせている気がします。基本的にはゆったりおっとりしたタイプではあるけれど、物事に深く関わりたい気持ちが強く、繊細さもあるけれど激しさや荒らさも持っている。意志もまあまあ強い。(激しさと意志の強さは射手座的要素のような?)多血質的な軽やかさや陽気さは少なめ。でも飽きっぽさや忘れっぽさは多少ある。今のところこんな解釈になるけれど、年齢やシチュエーションによっても変わるものなのでしょう。ベースの気質がありながらも日々変化する気質の混ざり具合を、自分のことも生徒のことも、よくよく観察していきたいと思います。

次回は気質の見極め方と対処法についてまとめていきます。

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