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穏やかな呼吸。


ちゃんと呼吸できる仕事がしたい。

今、私の切実な願いです。
5月に転職をし、全く違う業界に飛び込んだ。入社前の準備段階で、「あっれー?自分なんか選択ミスったかー?」なんて心がざわっとしたけど、まだまだ25歳(その時は24歳)、若いうちはなんでもチャレンジしてちょっとくらい無理をしてもいいよねと意気込んで入社してはや半年。

はい。

2度目の退職です。

会社のスピード感についていけなく、残業が続く日々。朝ごはんはのどを通らず、昼は忙しくて食べれなく、夜帰って遅い時間にたくさん食べる。

そりゃあ体調もおかしくなる。気づけば毎朝うつむいて歩いている自分。今まで好きだったものがどうでもよくなる。夜緊張して心臓がバクバクして眠れなくなる。自分が自分らしくいられなくなり、毎日心が綱渡り状態になり、苦渋の決断で職場を離れることにした。

1度決断し道が決まると、
心が多少なり軽くなった。
時間に、案件に、要望に追われる日々に私は息が詰まり、うまく呼吸ができていなかった。仕事におぼれかけていた。

だからこそ、次は自分の心が穏やかにいれて深く、しっかり呼吸できる環境に身を置きたいとつくづく感じる。
挑戦することが少し怖くなってしまったけど、
ちょっと休憩してまた動かないと。

そういえば、今日は皆既月食でしたね。
私の住んでいる地域でも、
すごくきれいに見えました。
「明日は織田信長以来の皆既月食だね」
そんなことを昨日恋人が言っていた。

退職を決めてから早く帰れる日も増え、
今日もいつもより早く帰れた。
駅を出るといろんな人が立ち止まって、同じ方向を見てケータイを向けている。何だろうと思うと見事な皆既月食だった。ぼんやり赤く光る月。幻想的な景色に私も数分立ちすくむ。

きっと、仕事に追われていたら、月食のことなんか忘れていた。空を見上げる気力もなかっただろうな。呼吸をするとはこういうことだ。
自分らしく、そして周りの変化にも柔らかく触れる。

何か月ぶりかの早い帰りに足取り軽く、
月食を背に家路につく。


これからのことを考えると不安でいっぱいだ。

でも、きっと、
それ以上に良いことだって沢山ある。はず。

だから、今は深く深呼吸をしよう。