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面白い友達の話。

「私は欲しいものは何でも自分で手に入れてきた」

これは私の友人であるMの口から出た忘れられない言葉。
Mは今まで出会ったことのないタイプの友人であり、自他ともに認める“変わった人”。いい意味で。

Mとの出会いは大学のころの海外語学研修だった。
いろんな学科から集まるメンバーのなかで、唯一同じ学科の子が彼女だった。「友達の友達」という関係性からスタートした私たち。研修中もいつも一緒にいたわけではなかったが、その期間をきっかけに帰国してからも交流が増え、毎月カラオケに行くような仲になった。

私と同じく地元を離れて一人暮らしをしていた彼女は、部活に熱心でバイトもせず、かと思いきや4回生になって入りたい会社があるといい直談判でアルバイトとして入り、きちんと面接を通して希望の場所で働いている。

「nimoちゃん、2限が終わったら公園でお花見しようよ」とさそわれ、生協で三食団子を買って近所の公園に行った。

よくお互いの家にお泊りをしては、Mの好きなVチューバーのYouTubeを勝手に布教され、朝になると起きてすぐ柴犬の動画を見ていた。

バカリズムのコント動画を見て二人で大爆笑していた。

明日はきりたんぽ鍋がしたい
と彼女の角度のあるリクエストで、試行錯誤して作ったなんちゃってきりたんぽ。

明日クリスマスだけどなんも予定ない~
え、じゃあ温泉でも行っちゃう?
あり~~~~
と直前になって弾丸イベントを計画して電車旅をしたことも。

ひょうひょうとしている彼女の口から出た冒頭の言葉。
私は何でも手に入れてきたのよ、オホホホ
というわけではない。彼女は欲しいと思ったら、やりたいと思ったら、
真っ先に行動に移して自分の力で手に入れていた。
私は近くでその行動力を目の当たりにしていたので、
自分とは真逆の性質に、まただからといって意識高い系のようなぐいぐいがつがつしているわけでもなく、堂々としているのかひょうひょうとしているのか何とも言えない彼女の気質がとても好きだ。

自分にはないものを持っていて「憧れ」るわけではなく、そういうところが彼女の魅力の一つだと思う。

栃木に住んでいる彼女は私が「名古屋に引っ越してきたよ」と連絡すると、今月はいつといつが空いていると返信が来て、すぐに会いに来てくれた。
その行動力も素晴らしい。

変わらない空気感と顕在する大食漢ぶりに終始笑いが止まらなかった。

お互いが「大好き!!ずっと友達!!(なんか古いのか…?)」ときゃっきゃしているわけではなく、お互いがいい意味で雑に扱える気心知れた存在であり、今回来てくれたことで再認識した。

「私さ~基本的に他人に興味ないんだよね~」
公園でのんびりしていた時に彼女がそう言った。

そんな風には見えないけど。
興味がないならなんであなたは私に興味を持って今まで仲良くしてくれているの??

私はふと思ったけどなんとなく聞かなかった。

次は私が彼女に会いに行く番だ。

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