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フランス古楽/トラッドバンド マリコルヌの78〜80年ライヴ音源に驚いた件

マリコルヌは、フランスの古謡や中世〜ルネッサンスの古楽を斬新なアレンジで再構築したバンドです。
70年代英国のスティールアイ・スパンやフェアポート・コンヴェンションなどの電化トラッドにインスパイアされた音づくりで、後期にはプログレッシヴロックの要素も加わったものになっています。
十代で彼らの音に初めて接し、音やアートワークからどばどば溢れるフランスの村や森の匂いに絡め取られて以来、今に至るまで現世に復帰できません。

デビューが ’74年。’78年まで4枚の傑作を作ったあと、総決算的ライヴ盤「En public」を発表。
そのあとの5枚目「アデラール・ルソーの驚くべき旅」ではドラマーが正式メンバーとして加入し、よりプログレッシヴロックに接近した作りになりました。
その後、中心メンバーたるヤクーブ兄妹以外のメンバーが入れ替わった新編成で次作「Le bestiare」を製作。チェリストや英国の古楽プログレバンドGriphonのメンバーも加入し、これまでに無くプログレッシヴかつパワフルな音になっています。

今回見つけてのけぞったのはそのアルバムリリース後のツアー音源。
オープニングのストリングスシンセからもうプログレしてます。

セットリスト:
シンセソロ / Voici la st Jean / Couché tard levé matin / Fafafa / Branle(instru) / Margot / L'écolier assassin / La mule / La chasse-gallery / Alexandre / Danse bulgare.

リコーダーソロ / La conduite~Paris la grande ville / Le prince d'orange /Jean des loups / Le branle des chevaux / Les filles sont volage / Les sept jours de mai / La danse des damnés / Reels du casino.

続いて翌1980年のライヴ、ドイツの放送音源。
アルバムのメンツからD. ルジェフ(チェロ)とB. ガランド(木管、元グリフォン)が抜けたものの残りの5人でがんばっている。

オープニング〜 La Conduite / Couché tard levé matin / La chasse gallery / La complainte du coureur de bois / Le luneux / A paris la grande ville / Pierre de grenoble / Le prince d'orange / Jean des loups / Les 7 jours de mai.

おまけに1978年のライヴ音源も。
これは「アデラール・ルソーの…」リリース後のツアーで、参加メンバー勢揃い。
前半は旧作の曲、後半に固めた同トータルアルバムのダイジェストがすっかりプログレバンドしていて熱いです。

La semaine / Fa fa fa / Branle / Margot, / L'écolier assassin / Le mariage anglais / Le déserteur / Le prince d'Orange / Dame lombarde / Pierre de Grenoble /Schiarazzula / La conduite / A Paris la grande ville / Une fille dans le désespoir / La danse des damnés / L'auberge sanglante / Voici la St Jean.

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