見出し画像

PG wasn't built in a day 仙台

*ネタバレ注意!*

前回のツアーには残念ながら参戦できなかったため、ほぼ2年ぶりとなるポルノグラフィティのライヴ。会場は初のゼビオアリーナ仙台。

コロナ禍以降初の声出し解禁のライヴだ。続ポル参戦が6年ぶりのライヴだったから、個人的には実に8年ぶりの声出しということになる。改めて文字にしてみると実に長い。感無量だ。

今回は今までとは違って事前に席がわからないためか、いまいちライヴに行く実感がないまま当日を迎えた。
入場時にスタッフさんがQRコードを読み取り、発券されるチケットに座席番号が記載されている。アリーナB5ブロックの右端だった。隣が空いているとは!思う存分飛んだり跳ねたりできる!!神様に感謝。

開演30分ほど前から、今ツアーのナビゲーター「クチ所長」による会場イジリが始まる。大体のライヴにぼっち参戦の身としては苦手な時間だ。申し訳ないが、今回も早く終わることを願ってしまった。

01.まさかのセンラバ
声出し解禁のライヴとはいえ1発目にこの曲とは……心の準備ができていない。個人的には、ライヴ中盤で思いっ切りコール&レスポンスを楽しみたい曲だな、と思う。銀テープも早速飛び
し、お祭り騒ぎで楽しもうというポルノチームの心意気が伝わってくる。ちなみにこのテープ、取れないかなぁと思っていたらヒラヒラと1本私の所に舞い降りてきた!神様って素晴らしい!!

02.テーマソング
冒頭から会場にマイクが向けられる。そこで昭仁は言った。
「やっと歌えたね」
そう、この曲は続ポル、そして暁ツアーにおいて「今度こそこの曲を一緒に歌おう」と約束されていた曲だ。昭仁のこの言葉で、ポルノがこの曲を、私たちと一緒に歌う日を本当に楽しみにして待っていてくれたのだと思って泣いてしまった。

03.キング&クイーン
私はライヴ初聴きだが、もちろん歌う。

04.Mugen

攻めすぎだろうと思うほどに続く声出し曲。ギターソロ終わりの晴一がめちゃくちゃカッコいい。会場を指さすあの仕草、大好物です。
この会場は客席の真ん中あたりまで花道が伸びている。ここにメンバーが来てくれると思ったよりずっと近かった。

ここで最初のMCが入る。
晴一はこのツアーからライヴの時にコンタクトにしたから会場の全員と目を合わせて帰る、と宣言!もちろん大歓声が上がる。
そして昭仁は、歌え!とか跳べ!とか言うけど、できない人はしなくてもいい、と言う。自分がライヴに行ったとき、微動だにしない人間だから、と。昭仁の人柄を感じるMCだ。「でも歌え!って言うけどね」と笑いを誘っていた。

05.REUNION

この曲は聴くたびにカッコよさが増していると思う。背景の演出もよかった。

06.俺たちのセレブレーション
これも初聴きだと思う。曲調にごまかされそうだが、なかなか深い歌詞。

07.アニマロッサ
昭仁が歌う「君」を勝手に私たちファンだと思って聴いていた。泣けた。

08.メリッサ
続ポルでは昭仁のロングトーンを堪能した曲だが、今回は控えめだったように思える。でもやっぱり盛り上がる!

ここからの2曲は、メインステージから花道に場所を移しての演奏になる。スタッフさんが準備をする間MCとあるのだが、この日は昭仁が25年目にしてずんだ愛に目覚めたため、ずんだ愛をたっぷりと語っていた。

09.Sheep ~song of teenage love soldier~
昭仁が30代の頃、10代の頃の甘酸っぱい気持ちを思い出しながら書いた曲だと言う。それを50近くなって歌うなんて、というニュアンスのことを言っていたが、昭仁のピュアさは変わっていない、まだまだ健在だと思う。

10.ジョバイロ
私のポルノグラフィティ特別曲上位にランクインしているジョバイロ。ライヴではよりラテンっぽいアレンジで演奏されることが多い曲だが、今回も間違いなくカッコよかった。ごちそうさまでした。音源化希望。

メインステージに戻って
11.フラワー
メンバーが移動する間に流れるアニメーションがかわいい。
これもライヴでは初聴きかと思う。
私は独りぼっちだと感じることがあるとこの曲を聴く。そして立ち上がる力をもらう。大切にしている曲をライヴで聴けてよかった。

12.夜間飛行
ここもまた背景がよかった。
タイトルに合わせて滑走路から飛び立ち、空の旅へ。そしてまた着陸する。映像はモノクロで、大人っぽい曲によく合っていた。

13.晴一さんイントロ
初めて参戦したビタスイツアーを思い出す。あの時はdidgedilliが毎回致死量のカッコよさで目が釘付けだった。今回はギターだけではなく歌詞がついているようだった。暁ツアー分と併せてぜひ音源化を!

14.オレ、天使
ライヴ初聴き。なんと昭仁さんの衣装に羽根がついている!WOWOWでUNFADEDツアーを観て以来、ライヴで聴きたいと思っていたから感激だった。

15.170828-29
ミサイルを模したのだろう、飛び交う炎の演出。

16.アビが鳴く
この流れの演出がすごい。今の世界情勢を表す背景に胸が苦しくなる。考えさせる選曲。

ここで晴一が新曲への想いを話してくれる。
明日はいい日、とかここではないどこか、ではなくても、今この場も楽しい。失われた30年と言われているけど、ポルノの25年はその中にすっぽり入っている。その中にも良いことはある。
私の好きな晴一の考え方だ。

17.解放区
刺さった歌詞がある。

たとえわずかな一歩でも進むことだと光の国では言うだろう
それさえできない夜はここにおいで

ポルノグラフィティ 解放区

華やかな曲調と歌詞が絶妙で、それでも確かに力強い希望を歌っている。
私が晴一の書く歌詞に惹かれて止まないのは、こういうことを言ってくれるからだ。今いる場所から動けない、踏み出せない弱さ。変われない不甲斐なさ。それを否定することなく包み込んでくれる。それでもいいんだと寄り添ってくれる。
あぁ、早くCDを聴きこみたい。

18.空想科学少年
この曲も何度聴いて涙し、励まされてきただろう。
2ndアルバムfoo?収録なのでポルノの歴史から見れば古い曲になるのだろう。でも、私のポルノグラフィティ特別曲にランクインしている。

19.ハネウマライダー
安定のハネウマ。端の席だと会場中がタオルで埋め尽くされている光景を少しだけ体験することができる。視界が広げたタオルでいっぱいになる景色は壮観だった。ステージ上からはどんな風に見えるんだろう。
この曲は、とにかく参戦している側も盛り上がるし、ポルノの2人も本当に楽しそうで大好き。

20.アポロ
ここでも会場の大合唱。アポロを一緒に歌える日が来るなんて思ってなかった!

21.サウダージ
何回聴いても全く飽きない、名曲中の名曲。ライヴでは毎回違って聴こえる。真骨頂はアウトロだと思っている。

22.オー!リバル
最後の1曲ということもあってか、会場中鳥肌が立つような合唱。マイクを通した昭仁の声が聞こえなくなるくらいのボリュームだった。
この曲をライヴで聴くのはThe Dice are castツアー以来だ。このツアーに参戦したときの私はうつ病を患っていて、ライヴの内容を一切覚えていないということは以前も書いた。今回はきっちりリベンジできたので思い残すことはない。

アンコール
23.アゲハ蝶
ポルノの2人によるアコースティックなアレンジで、コーラスをいつものように歌う。
個人的ライヴ神セブンが聴けた。このセットリストは最強だ。

24.ジレンマ
そして最後はジレンマ!

ここが撮影可の曲。今日参戦するまで、SNSで多くの画像を見て楽しんできた。だからこの試みに反対とは言わない。でも実際に体験してみると……撮影はしなくてもいいかな、というのが正直な気持ちだ。やはり撮ることに気を取られてしまい、曲を存分に楽しめなかった。ちょっと消化不良感が残るライブとなってしまった。

でも、「あの言葉」はしっかりと胸に刻み込む。

「胸張って行け!自信持って行け!」

肝心のその部分が何故か録画できていなかったのだが、自分の心に深く刻めという神様の御心だろう。下を向いて歩きがちな私だが、帰り道は顔を上げて、胸を張って歩いた。

ジレンマの前、メンバー紹介で晴一は言った。ポルノが25年やってこられたのは「お互い様」だと。私たちがライヴに来るから、またやろうかなと思う、と。だから会場を出て「ポルノもういいかぁ」ってやめてよ、と。

大丈夫。この先私が「ポルノもういいかぁ」なんて思う日は来ない。

昭仁も言う。25年を振り返るといろいろな言葉が浮かんでくるけど、順風満帆だと。道が半透明になったようなときもあったけど、大丈夫だ、行けるとみんなが言ってくれる、それでまた道ができると。

こんな私を音楽で、言葉で、ライヴで支え続けてきてくれたポルノの2人にこんな風に言ってもらえるなんて、本当にファン冥利に尽きる。私たちはなんて幸せなんだろう。

25年間、ずっとポルノがいてくれてよかった。ポルノに出会えてよかった。だから私は今日ここまで命を繋いでこられた。これからもずっとポルノと共にありたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?