教科書のない授業-算数編

こんにちは。引き続き、オーストラリアの公立小学校6年生のクラスで教育実習中です。この記事では、その様子を(ほぼ)リアルタイムでお伝えいたします。今日は、表題の通りですが、教科書のない授業の進め方に焦点を当てて記事を書いていきます。

授業内容はどうやって決めてるの?
教育実習をするまで知らなかったのですが、オーストラリアの公立の小学校には教科書がありません。これは、とても驚きました。では、先生たちはどのように授業のカリキュラムを組んでいるのでしょうか? 実は、Australian Curriculumという団体があり、そのウェブサイトへ行けば、学年や科目毎に扱われる授業の内容が提供されているのでした。例えばそのサイト上で、Year 6、Mathematics(6年生、算数)とフィルタ検索をするとします。すると、6年生の算数で扱われるべき授業内容がちゃんと出てくるのです。

6年生の算数の授業
早速、フィルタ検索をかけてみると、ちょうど先週算数の時間で扱われた授業内容、 Capacity and Volume(容量と体積)が出てきました。実際の授業では、先生はアルキメデスが発見した金の純度を調べる方法についてのビデオを流しました。なんだか、問題をややこしくしているのか面白くしているのか分かりませんでしたが、私はビデオを見ながら、錬金術についてしばらく考え込んでしまいました。

そのビデオを見た後は、水に入れる物体の重さに対して増える水嵩の量を割り出す問題を解いていました。これは、シンプルなものでほとんどの生徒が難なく理解しているようでした。 それが終わった後は、l, ml, m, cm, mm等の長さや水量を図る単位を一定にする変換する問題を解いていました。例えば、先生が、2.3mm, 4cm, 0.0004m, 3m を短い単位から長い単位まで順番に並べてください、という問題をホワイトボートで出すとします。そうしたら、生徒たちがグループまたはペアになって、その問題を答え合わせをするという形で授業が進められました。

因みにYear 6というと日本の小学校の5年生に相当します。容量と体積、、そういえばそんなことを勉強した気がしますね(^^; 教科書がないので、授業の予習も難しく感じましたが、引き続きこのAustralian Curriculumのウェブサイトを見ておけば、ある程度事前の準備ができるかな。。と思いました。


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