小学校で働く色々な人

こんにちは。引き続きオーストラリアの小学校で教育実習中のMelindoです。今日は、学校で出会った様々な人について書くことにします。

まずは、私のクラスの担任の先生。女性ですが以前は、他の学校の校長を務めていたそうです。校長としての立場や責任、また仕事に充てる時間がとても重くなり、プライベートで家族と過ごす時間がかなり削られてきてしまったがために、自ら校長をやめ、今の小学校で6年生の担任を受け持つことになったそうです。給与は下がったけれど、家族との時間も過ごせるし、何より生徒と直接触れ合う担任の先生という仕事はお金に変えられない価値があると仰っていました。とてもベテランの先生です。

それから学校で働くEducation Support Workersの方とも少し接する機会がありました。同じ学校にはダウン症の子が3人いるのですが、それぞれにワーカーが付いているようです。サポートワーカの人はListen (聞く)Play(遊ぶ)Talk (話す)などの動作を絵文字で示したタグをいくつか首からぶら下げていて、授業開始のベルがなったらダウン症の子に、これから始まるのは何?とカードを指差し、その子がListenを選ぶと、さあクラスへ戻ろうねと促していました。そうやって言葉を話せない子とコミュニケーションをとる様子がとても上手だったので、何年その仕事をしているか、どういう経緯で今の小学校に入ったのかを聞いてみる事にしました。

その方はもともとは病院で放射線療法をやっていたそうです。一週間に一時間だけ、Education Support のボランティアを数年続けた結果、今の職に就いたと言ってました。勿論、給与は下がるけれどライフバランスや障がいを持つ子供と相手をする仕事へのやりがいはお金に変えれない価値があり、今の仕事を楽しんでいるとのことでした。

この仕事は、給与目当てでやる仕事ではないと思います

とその方ははっきり仰いました。子供を心から助けたい気持ちがないと務まらない、本当にその通り。

それにしても、小学校には本当に色々なキャリアから方向転換してきた人がいるものです。そういう人たちに巡り合えただけでも教育実習は収穫があったと思いました。

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