その日々を忘れないように・6/3-6/9
19/06/03
銘菓ひよこ、鯛焼きなどの擬似生命体に対して、頭から食べるか尾から食べるかをいつも迷う。
今日は横浜鎌倉産の鳩サブレ。
今日はどう食べようかと、いつも通りの思考のルーティン。
苦しむことがないように一思いに頭からかぶりつくか、死角から襲い手段を奪いいたぶるように尾から食んでいくか。
食物連鎖の頂点にいる私は彼らを自由に殺すことができる、なんという傲慢。
愛くるしいフォルムに傷をつけるのは平和の象徴である彼らへの冒涜極まりない!赦したまえ!諦めたまえ!
……しかし、食べる前の躊躇や葛藤や少しの興奮、オーバーな脳内劇場は袋を開ける手によってストレートに葬り去ることができる。
「どうでもいいじゃん」という一言を添えて。
ばりっと頬張り、小麦粉とバターと砂糖のそれ。
いつでも変わらぬ味に安堵する。
19/06/04
「プロフェッショナル仕事の流儀」を観る。
先日買った『dancyu』の編集長をクローズアップしているのでそれを片手に、時折ページを捲りながら観る。
覚悟を決める、信念を持つ、人。
ここ最近のメイン特集やムック本が面白いのはそういうことだったんだなあ、と納得。
全国誌やキー局のメディアは東京一辺倒すぎて地方民はおいてきぼりを食らいがち。
だけど、『dancyu』は地方への眼差しがあるので読んでいて楽しいところがある。
19/06/05
「ミストレス」を一気観賞。
メイン女性4人が4人美しすぎる。
長谷川京子の唇の動きがセクシーでしかない、心のナイフが勃ってしまう。
話自体は同居人が一番嫌いな内容(不倫浮気裏切りサスペンス)なので一人のときに観る、に限る。
19/06/06
出勤前に近所のコーヒー屋さんで月一の開催のコラボイベントに行く。
ホットドッグとコーヒーをチョイス。
柔らかめのフランスパンに自家製のソーセージ、美味い。
美味しいランチは仕事に向かわせる気持ちを高めてくれる。
久々にそう思った。
19/06/07
仕事場の人と飲みに行く。
共通の趣味があることがわかり、盛り上がる。
レジカウンターでは憚られる会話が増えた。
22時過ぎに別れ(令和婚の新妻を引っ張り回す趣味はない)、一人ぶらり。
好きな店のマスターと喋る。
こんなに雄弁な彼を見たことがなかったので驚いた。
パテ・ド・カンパーニュをちみちみしながら、泡赤赤と3杯。
デザートのカルヴァドスのアイスとコーヒーと煙草、危険、酔いが回る。
何とか階段を降りて、見送ってくれた彼らに手を振る。
どことなく焦点が合わないまま、ふらふらと家路に。
途中、車から男の声で「お姉ちゃん、乗ってく?」って言われる。
今どきそんなのに引っ掛かる人間が存在するんだろうか。
少なくとも引っ掛けることができると思っている人間がいるんだなあ。雨上がりの夜風を堪能しているのに、耳障りなものを聞いてしまった。
他にも車寄せられなくて良かった、という安堵やよく女ってわかったなあ、と感心したりもした。
酔っているので思考が浮かんでは消えていく。
まるで幹線道路に走る車のテールライトみたいだなあ。
19/06/08
同居人を迎えに空港へ行った。
到着予定時刻より一時間以上早くに着いたので飛行機を撮ったり、港内を散策したり(喫煙所の位置をほぼ把握できた)、良い時間の潰し方をできた。
いろんな国の言葉が聞こえてくる、別れる人出会う人がクロスする。
さまざまな感情が行き交う、そしてきっと私のように離れているからこそわかるものを胸に抱えている人も。
すべてを内包して空港は生きているのだ。
19/06/09
商店街のイベントへ行った。
アーケードの中なので雨も気にならなく、屋外で快適に楽しんだ。