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その日々を忘れないように・21/11/08-21/11/14

21/11/08 ただいまの日
 noteに帰ってきた。
ここ一年は二次創作にはまっていて、今年の八月には初めて同人誌を作った。
自分の妄想がかたちとなり、金銭を介して人の手に渡り、奇特な方は感想まで寄せてくれる、という身に余る快感を味わった。
しかし、脱稿ハーブ(界隈では本を作ったことによる達成感と解放感のことをそう言う)をキメにキメすぎて燃え尽き症候群に至ったので暫くは別のコンテンツの海に漂って、創作とは関係ない文章を書こうと思ったわけだ。
(有り難いことにアンソロジーの寄稿の依頼もあるわけでまた机に齧りつかねばならない)
取り敢えず、また飽きるまでこちらにも顔を出すことにするのでよろしくお願いします。

21/11/09 夜のガスパールの日
 普段ヤニ臭いトレーナーを着ている人間だけど、香水への憧れはある。
18700円のクラシックの曲をテーマにした香水セットなるものを見つけて、ウェブページを見てはうっとりしたり、もんどりうったりしている。
だいたい年に数回つけるかつけないかの頻度なので手持ち分と合わせて死ぬまでに何回それを選び、香りを身に纏うのだろう。
化粧品にしてもそうだ。
今年に入ってマスクなのをいいことにファンデーションからして減りが遅い。
百貨店で一目惚れした深海の色のマニキュア、シンガポールの免税店で買ったシャネルの赤リップ、旅行先で集めたルルルンのフェイスパック、週一で使うと思ったご褒美バスソルトなど枚挙に暇がない。
捨てることなく、使うことなく、メイクボックスまたは洗面所のカゴの肥やしである。
なんだか憧れと自己イメージが一生擦り合わない気がしてきた。

21/11/10 映画の日
 映画館へ行く前に古本屋へ。
新約聖書と『サロメ』を購入。
今から『TOVE』を観に行くと行ったところ「あれは物語として良くできていた」と店主の方が仰っていたので太鼓判を押してもらった気分。
 さて映画。
先月『アナザーラウンド』以来、少し足を伸ばして映画を観る楽しみに気づいたようだ。
そのときは昼の回だったから、夕方街をぶらついて飲んで帰ってきたけど今回は夜。
目算を誤って40分前に着いてしまった。
角の煙草屋で一服してもまだまだ時間はあるので近くの喫茶店に行くと閉まっていた。
消沈して戻ると、スタッフの方に本館を案内され、待合室で読みかけの太宰を読むことにする。
(『女生徒』の書き出し可愛くって最高)
 以下、覚書。
トーベの周りではいつでも風が吹き、音楽が鳴っていた。
ヴィヴィカと出会って情熱に目覚めた彼女の躍動感を表わすようにジャズが跳ねる。
とはいえ自由を愛する女との恋愛なんて上手くいくことなく、恋することの歓びと哀しみで苦しみながらも創作に打ち込む。
作中で描かれたのはほんの数年間だったけど、彼女にとって遅れてやってきた思春期のような、それこそムーミン作家になるまでの大切な時間だったんだろうな。
あと、めちゃくちゃキュートなヘビースモーカー。

21/11/11 ポッキーよりプリッツの日
 やっと『パトリック・メルローズ』全五話を観賞できた。
最後のシーン。もしもあの日父親に「NO」を突きつけたらというifが描かれていて、ようやくフラットになったという印象。
なかなかすっきりしないけどもそういうのが人生っちゃ人生だ。

21/11/12 日本シリーズ進出おめでとうの日
 一応ヤクルトファンです。
サイドスローを追っかけたら当時山中という投手がいてそれ以来、ヤクルトファンです。
阪神とソフトバンクにもサイドスローがいるので推し変するかもしれませんけど、ヤクルトファンです。
それくらいライトですが、傘振って東京音頭は歌えます。
派手な試合じゃなかったけど発泡酒が美味い!!と感じるくらいには嬉しいです。

21/11/13 餃子の日
 キャベツとニラを極小みじん切りにすると包みやすい。(あたりまえ体操)

21/11/14 一回休みの日
 朝、首を寝違えたまま実家の畑を手伝って帰ってきてそのまま夕方まで寝ていた。
明日から頑張るし、明日の私が何とかしてくれる。

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