地球環境課|空き家再生プロジェクト case1-1 直方出張所”囲炉裏”(旧徳永邸)1階コミュニティスペース
区長ちえぷーです。
仮想未来区役所の”あるものを生かす”空き家再生プロジェクト、
2022年3月現在4軒目をリノベーション中。
このページでは、私たちの1軒目の空き家再生の前編、
1階コミュニティスペースができるまでをご紹介します。
case1 直方出張所“囲炉裏”
◆エリア
福岡県直方市新町1-4-31
◆物件築年数
約130年
「旧徳永邸」とよばれるこの建屋は、芸者衆の取次を行っていた券番に関連した建築物と考えられ、昭和の時代には町屋として人々の生活を支えていたそうです。
◆リノベーション実施時期
第1期(1階部分) 2019年1月~ / 第2期(2階部分)2020年12月~
◆建築デザイン
(株)キュリアス・マインズ
◆施工担当工務店
(株)梅野工務店
◆初期費用
第1期リノベーション工事費用 約430万円(台所をコミュニティキッチンへ、水道整備工事、トイレ工事)
◆作業内容
解体、物品の仕分け、不用品処分(リサイクル・リユース・アップサイクル含む)、土間うち、塗装、床の張替え、清掃、設え
◆作業参加のべ人数
約80名
◆再生後の活用方法
1階コミュニティスペース
2階コワーキングスペース
◆利用料金
〇1階コミュニティスペース利用料
コミュニティキッチン:3300円(税込/1日)
コミュニティ食堂:2200円(税込/1日)
くつろぎの土間:1100円(税込/1日)
〇2Fコワーキングスペース利用料金
1時間:1,100円(税込)
1日:3,300円(税込)
1ヶ月:5,500円(税込)
※貸切料金(職員のみ可)
つきの間:3,300円(税込/1日)
ほしの間:3,300円(税込/1日)
にじの間1席:3,300円(税込/1日)
☞仮想未来区役所公式HPもご参照ください
https://www.melike-jp.com/%E7%9B%B4%E6%96%B9%E5%87%BA%E5%BC%B5%E6%89%80%E5%9B%B2%E7%82%89%E8%A3%8F-1
◆取材実績
2019年12月3日 西日本新聞筑豊版
直方市、町屋を再生した交流スペース 「囲炉裏」にぎわい創出|【西日本新聞me】
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/564697/
◆第1期リノベーションの経緯
2018年秋、リノベーションを始める前にまずは、地域のみなさんへの説明・交流会を実施。
どんなメンバーがいてどんなことをしようとしているのか、ここで何が行われるのか、この場所はどうなるのかということをお話し、参加者のみなさんと食事しながら交流する夜を過ごしました。
そしていよいよ2019年1月、仮想未来区役所創設メンバーでのお片付けをスタート。
あるものを仕分け、使えるものはアップサイクルし不用品は処分するところから始めました。
大きな工事は、台所を解体し皆で使えるコミュニティキッチンにするところ、水道管の工事のみ行いました。当初キッチンの間取りのアイデアは3パターンあり、図の上で皆顔を突き合わせ夜遅くまで話をしたことが思い出されます。
私自身はまだまだ、動き出したこの初めての古民家再生に戸惑いが大きく、この先どんな未来につながるのか想像がつかなくて、メンバーの動きについていくのがやっとでした。とても懐かしい。
当初から、1人でも多く「この場を作った!」という人を増やしたいという想いがあり、キッチンの基礎工事が終わった2019年5月からは、約5回ほど、リノベーション作業をイベントとして行いました。
・
まずは、キッチンの土間うちワークショップ!
大工さんに習って土間うちから体験!セメントを練るところから、運んで流してならして…という一連の作業を子どもたちも含めて体験できたことはとても楽しかったです。
そして、丸一日かけて、土間が完成!!!!!
このとき興奮したなー!
お次は、キッチン壁の塗装をワークショップで。
くぼんでる箇所をパテで埋めたり、養生からシーラー塗りなど、創設メンバーのひとりである一級建築士よーこの指導のもと、初体験のメンバーも見様見真似でやってみた!
この時ぐらいから、はじめは古民家の再生に興味がなかった私にも、このお家に対する愛着がムクムクと湧いてきたのを覚えています。
参加した子どもたち、ぬりぬりしたこと覚えてるかなぁ~
仮想未来区役所では、”あるものを生かす”リノベーションを実施しているので、家具や家電などもすべて中古のもの。
キッチンのシンクも中古のものを見つけ自分たちで運んできました。
水道電気やガス工事はプロの方にきていただきましたが、それ以外はすべて、メンバーの誰かが動いて形になっていきました。
キッチン以外も自分たちで作業を進めていきます。
少しのプロや経験者にたくさんの素人たちで、あれやこれや言いながら。
囲炉裏にお越しになったことがあるかたはこの場所、なんとなく見覚えありませんか?
そう、ここは、今総務課のカウンターがあるところです。
初めはこんな土壁でした。
さて、ここは・・・
板を切って・・・
塗って・・・
壁には枠をつけて・・・
こちらは使われなくなった布や着物を切って縫って・・・
タッカーでとめていったら・・・
じゃじゃーん!!
こんな掲示板が完成!
カウンターはこのようになりました!
この3年間のうちもどんどん進化してきたので、今(2022年)とまたちがう姿です。
そしてそして、
今用務室のカーテンにしている布は、使わなくなったシーツを茜染めしたもの。この写真ではまだシーツの形してるの、みえるかなあ?ここから切ってちくちくしています。
皆それぞれが、やってみたいことを体験したり、できることや得意な作業を合わせて作っていることは今も変わらない。
仮想未来区役所の空き家再生の大きな特徴です。
もともとこのお家にあった下駄はパンフレットスタンドへ、お古の鳥かごは錆びたように加工して変身。
デザインコンセプトに合わせて、赤ちょうちんを・・・
天井が抜けていたトイレ前につけると、こんなふうに。
もともとあったものたちを組み合わせて、ティッシュケースと座布団カバーに。
佐賀県嬉野市の廃旅館さんよりご縁があっていただいた素敵な鏡は和室に設置。アイデアを駆使して固定してあります。
カーペットは高圧洗浄!
キャーという声が聞こえてきそう。
リノベーション作業のうれしいところ!
その日の参加者みんなで同じ釜の飯を食う時間!
わいわいがやがやの時間は至福です。
こうしてひとつひとつ、生まれ変わっていきました。
今も常にバージョンアップしている囲炉裏ですが、2020年夏に到達したところまでをご紹介します☟
(囲炉裏に来訪されたことのある方は2022年現在とのちがいもお楽しみください)
・
1階土間スペース
ゆっくりおしゃべりしたり飲食できたり、一人でのんびりもできる場所。
2021年夏に”こどもひろば”を設置したスペース、その2年前はこんなでした。
1階和室
地域の人たちや職員区民の寄り合いの場です。
1階キッチン
扉がついて・・・
手洗いやシンクがついて、水道がとおって・・・
初めて水を出した時、皆で「おぉ~~~!!!」って感嘆したのを覚えています。
私にとっては、水なんて蛇口をひねったら当たり前に出てくるものだったけれど、ないところから形になって機能していく過程のひとつひとつを目の当たりにして実感できたことがとても大きな経験でした。
中古の冷蔵庫も入りました。この時はまだ1台。
ということで、今回は仮想未来区役所の≪空き家再生の事例①≫をご紹介しました。
次回レポートは、2021年1月から始まるこの囲炉裏の第2期リノベーションの模様をお届けします!
さて次は、使われていなかった空間にどんな息吹が吹き込まれるでしょう?!
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