「ラ・マンチャの男」(あらすじ)観劇記録
ごきげんよう。ミュージカル大好きメリアです。お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
少し前のことですが、ミュージカル「ラ・マンチャの男」の千秋楽を観劇したので、あらすじをまとめてみました。
何度みても、深いストーリーですね。
投獄 即興劇
中世スペイン。劇作家のセルバンテスは、教会を冒涜した罪で、地下牢に投獄される。
いつ始まるかわからない宗教裁判を怯えながら待っていると、先住の囚人たちに身ぐるみ剥がれそうになる。自らの釈明のため、自作の劇を興じることを思い付く。
セルバンテスは田舎の郷士・キハーナ老人役を担い、他の囚人たちにも、それぞれ配役する。
劇中劇
遍歴の騎士
セルバンテス演じる劇中のキハーナ老人は、世俗に背を向け、理想を追い求める遍歴の騎士・ドンキホーテと名乗り、旅をはじめる。
ドンキホーテには、安宿は城に見え、宿の主人は城主に、荒くれどもは騎士たちに、あばずれ女のアルドンザは貞淑なドルシネア姫に見えてしまう。
ドルシネア姫
ドンキホーテに貴婦人扱いをされたアルドンザは、とまどいながらも、次第に自尊心をとりもどしていく。
しかし、気高い心を取り戻したにも関わらず、周りの荒くれどもには影響及ばず、アルドンザは辱しめをうけてしまう。
自尊心を踏みにじられたアルドンザは、自暴自棄に陥る。
鏡の騎士
一方ドンキホーテも、世間体をきにした家族(キハーナの家族)の差し金で、鏡に囲まれ、騎士とは程遠い、ありのままの姿を見せられる。
ドンキホーテは、夢から覚めるように元の老郷士・キハーナに戻り、倒れてしまう。
見果てぬ夢
夢をなくし危篤状態のキハーナの寝所をアルドンザが訪ねてくる。
アルドンザは、髪を結い、粗末ではあるが上着を着ている。上着を脱ぐときに乱れた髪を整えるなど、あばずれ女の仕草ではなかった。
アルドンザは「もう一度ドルシネアとよんで欲しい」「以前のような騎士の生きざまを思いだして欲しい」と、危篤のキハーナに懇願する。
アルドンザの呼び掛けで、キハーナは騎士の心を思いだし、魂の輝きを取り戻したかと思うと、息をひきとる。
即興劇が終わり
劇が終わり、宗教裁判の喚問によばれたセルバンテスは、以前のように怯えてはいなかった。
囚人たちの大合唱(見果てぬ夢)に送られて、胸をはって堂々と地下牢を後にした。
https://note.com/melia817/n/n91e0ef29c383
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