「流星」
私は双子座産まれ
星空をベランダで眺めるのは
十数年前の祖母の家以来かな
何時ぞや真冬に朋輩と星を観るため
自転車走らせ眺めた事もあったっけ
紙煙草を燻らせて
星空を眺めていた
月光の輝く隣に透き通った星空
二対の流星がオリオンの両脇を
交差する様に煌めく瞬間を見た
私のことをもっと知れますように。
私の心をより理解できますように。
二対の流星に願いを込めた。
もしもうひとつの流星が現れたなら
私はきっとこう願っただろうなぁ。
私と同じ線路を
歩んでくれる人が現れますように。
二対の流星以降見られなかったのは
きっとその願いは欲張りだって
古来の偉人が窘めてくれたのだろう
今出来ることを精一杯やり遂げて、
煙草香る息を精一杯吸って吐こう。