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中国入国後に陽性になって隔離病院に送られた話

久しぶりの一時帰国を終えて中国に戻った私は、その直後に隔離ホテルのスタッフから「あなたのPCR結果が異常であった」と連絡を受けました。つまり陽性になったということです。

東京は感染者が増えてきたタイミングで、私も人が多い場所には何度も行っていたので、可能性は自分にも十分にあるとは頭では理解していました。しかし、実際に自分が感染者とわかると、そしてそれがゼロコロナ政策を貫くここ中国でとなると、信じたくない気持ちと、これからどうなってしまうのだろうかという大きな不安に襲われました。

今回の隔離病院での体験は、人生でも忘れられないレベルの辛い体験となりました。きっと、残念ながら今後も同じような経験をされる方が出てくると思います。そのために少し記録としてnoteを書きたいと思います。

隔離病院への搬送

陽性判定になった後、僕は救急車で隔離病院に搬送されました。防護服を着せられて、私が歩く後ろから床を消毒されました。

そしてこれはコロナと関係ないのですが...そもそもこの救急車での搬送で地獄が待っていました。

運悪くこの運転手の運転がかなり荒く、乗り物酔いをしやすい私は、救急車の中でかなりひどく酔ってしまい、さらに目的地の病院まで3時間近くかかりました。それにより、ひどい乗り物酔いは、過呼吸に代わり次第に手足が痺れてきました。そんなひどい状況になっても、コロナ陽性者であるため、私は救急車の後部の座席で一人隔離されていたので助けを求めても運転手は反応してくれません。そのまま3時間耐えました。

病院に到着した時には私は動けなくなり、車椅子で病室まで運ばれました。その後、病室のゴミ箱に盛大に嘔吐し….ようやく回復してきました。コロナ関係なく本当に最低の体験となりました。

ちなみに救急車の費用1500元(約3万円)

隔離病院の状況

隔離病院は、3つのベッドが並ぶ部屋で狭くはありませんが、お世辞にも綺麗な場所ではありません(まあまあ汚いです)。廊下に面した窓はありますが、外の景色が見えるような窓はありません

そして、私が入院している間の大半は一人だったのですが、一人個室というわけではなく、数日間、韓国人の男性と相部屋しました。そして今はイギリス人のおじさんと相部屋しています。個人的にはこれが結構辛いです。。

ちなみに、シャワーとトイレは一応あります(綺麗ではないです)。

食事は、隔離ホテルと同じようなものが出ます。いわゆるローカル中国料理っぽい弁当。

病状と隔離期間

肝心な私の病状ですが、ほぼ無症状です。入院してから、一時的に風邪の初期症状のような症状がありました。倦怠感と頭痛、軽い咳。発熱はほぼなくてせいぜい37.0度くらいでした。

ただ、なかなか陰性になっていないという状況です。中国のルールでは、PCR検査時のCT値と呼ばれる値が2日連続で35を超えると退院して良いことになっているようです。隔離病院で隔離される患者はこの値が35に届いていない状況です。

症状がほぼないこともあり、当初は2-3日とかで帰れるものかと思っていましたが…このnoteを書いている時点でもう入院して10日以上が経ちます。個人差があるようですが、なかなか陰性には戻らないものです…

(この後記事を公開してすぐ後、入院して14日目にようやく陰性となり、出所することができました)

もちろん、入院以降もフルタイムで毎日リモートで普通に仕事をしています。病室のベッドの上で一日中する仕事はなかなか辛いものがあります。

陰性に戻った後、また隔離ホテルに戻って、入国者が受ける7日+3日隔離をするようです。今はとにかく1日でも早く普通の生活に戻れるように願うばかり。

果てしなく遠く感じる「普通の生活」。また状況が変わったらnoteを更新したいと思います。

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