今日の日記『楠木ともりさんのアーティスト活動が良いって話(あとnarrow感想)』
タイトル通りです。聴かれました?良いですよね。「narrow」は3rdEPだそうです。EPってなんだ?(シングルよりは収録数が多いけどアルバムよりは少ないヤツって認識でいいっぽい)
自分は、最近の楠木さんの楽曲が結構好きで。というのもよく聴くようになったきっかけが「タルヒ」って曲なんですね。
取り敢えず上の動画を再生して、概要欄の歌詞も見てください。この曲は楠木さんの作詞作曲。コレで自分は楠木さんの言語センスが凄い好きになったんです!
タルヒの好きな歌詞の自分なりの解釈
嘘に染まらないでいて 明日を見ていて どうして寂しさは 一日を支配するの 暗いところで 奥深くまで 冷やされた心 綺麗よ 綺麗よ 寒さを知らなければ 誰かをあたためられないでしょう 空いた穴に あなたが向き合った証でしょう
上に引用したのは「タルヒ」の冒頭の歌詞です。ここの好きポイントを語ります。
暗いところで 奥深くまで 冷やされた心 綺麗よ 綺麗よ
ここを自分は、冷やされた心=傷付いて閉ざした心。と解釈しました。暗い所は傷付いた要因、場所でしょうか。そして順番が前後しますが
嘘に染まらないでいて 明日を見ていて
そして氷(垂氷)となった心を、透き通った純粋な存在であるとし、綺麗だと肯定しています。
寒さを知らなければ 誰かをあたためられないでしょう
続くこの歌詞で、冷えて寒さを知った事(痛みを知った事)自体を肯定しました。そしてそれを知る人なら、同じく凍えた人を暖められる。歌詞だと「明日を見ていて」に掛かっていると思います。そして
空いた穴に あなたが向き合った証でしょう
ここで、ちゃんと自分自身と向き合った証拠である、と寒さ=痛みを感じた事自体も肯定しました。
人は追い詰められると、自分自身を追い詰める苦しみすら、原因が自分にあるとして自己否定を繰り返すんですよね。世界の全てで自分のあらゆるモノを否定する。
この曲はそんな負のスパイラルに陥った人を肯定しています。痛み、それによって傷付いた心、そしてそんな心を持つあなたの全てを肯定し
垂氷を足る日に変える曲なのだと、そう感じました。
楠木ともりさんの曲は心に突き刺さる
これは自分の感想、解釈ですが、楠木さんの作詞って心の動き、状態を表すようなものが多い(と思う)んですね。この感情よりも一歩踏み込んだ所の、心を歌に乗せた歌唱が楠木さんの魅力だと思っていて。それが時に劇物みたいに襲いかかってくることも。
楠木さんの初期楽曲と言って良いんでしょうか?その辺りは特にその傾向が強いと思います。中でも「眺めの空」なんかは、込められた情動に圧倒される一曲ですね。虹ヶ咲にハマり始めた時にキャストの音楽活動をザッと調べたのですが、そこで出会ったのが「眺めの空」でした。
最初に聴いた時の感想は、言葉を選ばすに言えば苦手、でした。完全に歌に圧倒されて、心がやられてしまったんです。これは自分が曲に対して、過剰に寄り添ってしまった結果かもしれませんし、否応なしに引き込む楽曲の力かもしれません。
人によって心の柔らかい所が違って。この曲は自分の柔らかい所に突き刺さったわけです。これで暫く楠木さんの曲を聴かなくなってしまいました。
しかし先程挙げた「タルヒ」で楠木さんの言語センスに痺れて再び聴くようになりました。コレも同じ事ですよね。楠木さんの曲が心に深く突き刺さったって事で。
「narrow」感想
今回も全曲、楠木さんの作詞作曲。二曲目の「よりみち」には編曲として武内駿輔さんが!冬をテーマにした四曲が楽しめました。四曲目はタルヒです。
なんと言えばよいのか……「narrow」は思ったより明るい曲でした。そこに乗る詞がまぁ、素直に幸せになれる感じでは無いんですが、若干の希望が持てそうな感じもします。曲と詞の相乗効果で寒空の中にも光だとか、暖かさを感じる。そんな曲だと思いました。
二曲目の「よりみち」は歌詞のリズムが気持ちいいですね。「誰にも会わない日 だからイイ服着てみたの」って歌詞の一人である事を肯定する所、良いですよね。悪口とかじゃなく後ろ向きだったりする所に惹きつけられます。
三曲目の「熾火」は前の二曲ではあまり出していなかった毒気?を含んだ曲ですね!ここでは毒気と表現しましたけど、もっと良い表現の仕方ある気がする……勿論この毒気が好きで聴いてるんですよ?ここで毒気を出した曲を配置すると、最後の「タルヒ」でなんかスッキリ終われるんですよね。
おわりに
前半で完全に満足してしまって、本当はメインだった「narrow」の感想が短くなってしまった……
まぁ、何度も聴いてるうちに色々湧いてきて、それらを言語化したくなるかもしれませんし。
はぁー書きたくて書いたけど、ちょっと疲れた。たまにはちゃんと書かないとなぁ……
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