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子どもの進路、いつ決める?

小学生なのに高校のことを考えるの?

まだ子どもが発達障害と診断されて、小学校の支援クラスをどうしようか迷っていたころの話。

学生時代の友達とひさびさに会うことになって、その友達は子どもさんが遺伝性の障害があって。
なので、支援クラスの話などを参考にさせてもらおうと、かなり質問攻めしてしまいました。

でも、その友達がいうには「小学校、中学校はいいんだよ、支援クラスがあるから。でも高校は支援学校か、普通校かを選ばないといけないからね。それでその決断を小学校の5年生くらいでしなきゃいけないから。」と言われてびっくり!

でも理由を聞けばなるほど、と思ったんですよね。
高校を普通校に進むとすれば、受験をしなければならないわけで。
すると、中学校で支援クラスに在籍すると、どうしても試験の機会が少ないので、いきなり受験勉強ができるかどうか、というのもあり…。

生活面でも支援が多かったりするので、中学や高校からいきなりその支援がなくてもやっていけるのか?ということになるわけで。
なので、高校をどちらに進学するかによって、中学校で支援クラスに在籍するかどうかを決めなきゃいけないので、小学校高学年になれば、そろそろ考えなければならない、ということなんですよね。

子どもが通院している病院の先生にも、小学校入学のころに「高校が普通校か支援学校か、どう決めたらいいんでしょうね?」と相談していました。
先生によると、支援学校は社会に出るための勉強(おそうじとか、裁縫とか)になるので、勉強ができる子だとつまらなくなってしまうのだそう。
なので、勉強ができるかどうかで決めたら?と言われました。

なので、小学校に入ったころから、支援クラスの先生には「勉強できてますか?」って割と聞いていたように思います。
でも、必ず「まだ心配しなくて大丈夫ですよ!」って感じで言ってもらってました。

支援クラスにはテストがなかった!

実は支援クラスではテストがありません。
そのことを知ったのは2年生の後半。
というのは、あるお母さんから、子供さんを支援クラスに入れるか相談されているときに、「支援クラスはテストがないっていうのがショックで…」と言われて、確かにテストを持って帰ってきたことないなぁ、と。

3年生から理科と社会が加わり、交流クラスのほうで授業受けるので、理科と社会については試験を受けることになりました。
でも、うちの学校では、試験は支援クラスの教室に戻って、その子に応じて先生が手助けをしているとのこと。

先生が手助けしたら、実力がわからないんじゃないの?と思われそうですが、私は本当の理解度を図るには、支援クラスで受けるほうがいいと思っています。
1つは我が子は割と足をばたばたさせたり、歌を歌ったりして集中を高めるほう。
そんなことを試験中にしたら、他のお友達に迷惑をかけちゃう、という心配。(交流クラスであれば、それは割と日常なのですが)
もう1つは、実はわかっているのに、なにかひっかかることがあって、それのせいで時間切れになったり、答えの書き方が間違っていたりすることもあるのでは、と思っています。
こだわりが強いので、わからない問題を飛ばして、次の問題を先にする、といったことが難しいんですよね。
それに気がつけば、別のことに考えが移っていったりしていることもあるし。
なので、その単元を暗記していたか、というより、理解していたか、を知るなら、落ち着いて受験できる支援クラスのほうがいいのでは、と思いました。

ただ、高校受験を見すえた上での試験となると、いろいろ心配な点があります。
まず、そもそも40分なり45分なり、机にじっと座っていられるのだろうか、とか。
それを3科目、4科目と受けなければならないので、1日のうちでそれだけの集中力を持続させることができるだろうか、とか。
一度、そういうちゃんとしたテスト、というのを受けさせてみたいとは思っていたのですが…。

学力テストを受験可能か聞いてみたほうがいい!

先日、県統一の学力試験がありました。
こういうテストの場合、支援クラスの子は受けさせてもらえない、という話をよく聞いていました。
確かに、勉強が難しい子を入れてしまうと、学校全体の点数が下がってしまいますからね。

そこに文句を言うつもりはないのですが、子どもが通っている学校ではどう考えているか聞いておかないと、と思ったんです。
すると、受験はできるとのことでした!
ただやはり集計には入れないとのこと。
でも、全体の結果が帰ってきたときに、他の子たちとの比較で、自分の子どもがどのあたりを苦手にしているか、といったことは見てくださるとのこと。

もちろん子どもの学力も気になるところでしたが、私としてはそもそも試験を受けるという環境に子どもが対応できるかが知りたかったので、ぜひ受けさせてほしい、とお願いしました。
後でわかったことですが、このテスト、申し出なければ試験を受けさせる予定はなかったようです。

交流クラスと支援クラス、どちらの教室で受験してもよいとのことだったので、子どもに先生が聞いてくださり、支援クラスで受験することになりました。
先生のほうには、最後まで続けるのが無理そうだったら途中でやめてもらっても大丈夫、ということを伝えておきました。
テスト自体が辛い思いでになって、今後絶対にやらない!と言い出されても困ると思ったので。

当日、先生より最後までやりとげました!と報告していただきました。
子どもがちょっと詰まっている部分はヒントをもらったり、国語は一緒に読んだりと、助けてもらいながらの受験になったようです。
なので、完全な実力というのは見れないかもしれませんが、私が一番知りたかった「最後まで試験をやり切ることができるか」という今回の目的は果たしたかな、と。
分数はド忘れしてました、とかも聞いているので、そういう目で結果を見ればいいわけで。

その日、子どもはかなり疲れていたので、相当がんばったんだろうな、と思います。
今まで理科や社会を45分試験があるだけだったのが、急に午前中3単元もみっちり試験だったわけですから、疲れますよね。
でもしっかり座ることができていただけでも、まぁいっか。

学校によって方針は異なると思いますが、もし統一テストのようなものを受けさせてもらえるならば、小学生のうちに一度は受けてみてもいいと思います。
授業はちゃんと受けることができていても、テストという独特の雰囲気ではどうなのか、どのような対応が必要なのか、というのが見えてきますしね。

おそらくそのテストの結果が帰ってくるのは夏休み前。
どういう結果であれ受け止めよう、とは思っていますが、それによってこれからどういう勉強が必要か、そしてずっと気にかかっている中学での支援クラスと高校進学についての手がかりになればいいな、と思っています。


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