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サナギのすゝめ

今の私は、サナギの状態だなって思うことが増えました。
そして同じように、サナギの人は結構多いんじゃないかなと思うことも増えました。

そこで、ストレングスファインダー® を活用したメンタルマネジメントを「サナギプロジェクト(仮)」を2021年よりはじめたいと考えたので、その覚書です。

私も現在サナギ状態なので、こうやって久しぶりに言語化しつつ、ちょっとどうなるかはわからない(だから覚え書き)のですが、幼虫であることを自覚して、資質を意識して主体的に刺激をモノにしていけば、サナギになって内省して深めることで羽化できるようになるだろうなあとか。

羽化した際にはストレングスファインダー®をベースにしたエクストラスキルをモノにできてるだろうなあとか。

サナギのなかみ

サナギは、芋虫から蝶になる段階のアレです。柔らかい幼虫が羽化して成虫になるのって、スゴイ神秘だと思いませんか。あのサナギの中って、どうなってるか知っていますか?色んなものが溶け合ってるんです。

サナギの中では、作られるものと失われるものすべてがやわらかく交わって、すごい勢いで変化しています。しかし成虫になるために無駄なものはひとつもなくプログラムされているのだから、自然というのはよくできていますよね。

そしてオモシロイのは、幼虫のうちに成虫時に必要な要素がそろっていること。それは幼虫時には使わずに、時期が来ると必要なプロセスを経てカタチをつくり、幼虫時に必要だったものが養分となって統合され、まったく異なる姿になること。

環境が変わらず一生を終えるのであれば、サナギになる必要はありません(変態しない生き物もいます)。それでもサナギというデリケートなプロセスを経るのは、生きる環境を変えて広く繁殖するための生存戦略なんです。

虫たちがサナギを経て羽を得るのは、広い世界で仲間を見つけて繁殖するためだそう。多様性によって種を存続しているのでしょうね。

人間の心にもサナギの時期がある

ヒトは、生活環境を変えて生きる生き物です。

養育者に保護されなければ生きていけないので、産まれてすぐに生存戦略を練り続けます。養育者はもちろん、友達や周囲の情報などを含めた社会からたくさんの刺激を受け、すべて取り込んでいきます。そして15歳くらいになってようやく、自分の生存戦略が固まります。

つまり、第一次性徴・第二次性徴にあたる時期は、心も体も変わるサナギの時期と言えるでしょう。

特に心はサナギのように、「自我(自分は1人の人間として感じ、考え、行動する主体)の認識」という殻がつくられ、これまで得られた刺激が「価値観」となって定まっていき、教えられた様々な経験が「習慣」として統合されます。

サナギになるための栄養分(=周囲からの適切な刺激)がなければ成虫になりきれなかったり、サナギの時期なのに「良かれと思って」手を出す(=過干渉)と中途半端な羽化になってしまいます。

サナギは触らず、見守りましょう。

人間はいつでもサナギになれる

生き方を変えたいと強く望むなら、まず自分が幼虫であると認識すること。そしてこのときにはすでに、成虫になるための要素を持っているはずです。使っていないだけで。

そして、なんのために生き方を変えたいのかを考えましょう。

どんな未来があるのか、どんな危険があるのかはわかりません。もしかしたら、目的なんて定まっていないかもしれず、ただ逃げたいだけかもしれません。

それでも変化したいと悩み、書き、話し、泣いて泣かれて、怒って怒られて、一緒に笑って、たくさんの刺激を得て、それらを振り返りながら自我の殻の中でじっくり考えた先に、羽化できることでしょう。

ただし、人間の心が幼虫からサナギになるためには、様々な刺激を意識的に得ていくことが必要です。子ども時代と異なり、環境を自分で変えることができるなら、まずは今までの環境を変えたほうがサナギになりやすく、羽化もしやすいでしょう。

そして「マインドが変わった」「世界の見え方が変わった」と自覚できたら、羽化できた証拠です。


時は、来たれり。

今こそ、目覚める時。

大空は、あなたのもの。

舞い上がれ、空高く!