ルールを固定することは善なのか

麻雀の話なんですがわかりやすくするためにストリートファイターシリーズの話をさせてください。細かい話ではないのでぜひお付き合いを。

ストリートファイター２  (１９９１年稼働開始)

ストリートファイターシリーズのスタート地点と言ってもいいゲーム。初代ストリートファイターもあるんですがそっちはそんなに流行ってなかったみたいなのでスタートはここからでいいしょう。僕もスーパーファミコン版を買って友達とやってた覚えがあります。

画像を見ても分かるようにキャラが戦うのですがお互いに攻撃して上の体力ゲージを０にするだけのシンプルなもの。

ストリートファイター３　(１９９７年稼働開始)

その次回作が３になります。このゲームが出るまでにいろいろ派生したゲームが出ているんですがゴチャるし本筋と関係ないので正当にナンバリングされたタイトルだけで話します。

３になって細かいシステムが加えられ下に新しく「スーパーコンボゲージ」と言われるゲージが増えてそれが貯まるとすごい強い技、いわゆる超必殺技が出せるようになりました。

20年以上前のゲームなんですが今でもカルト的な人気がありやってるコミュニティが結構あります。

ストリートファイター４　(２００８年稼働開始)

画面メッチャきれいになりました。前作から増えた下のゲージの横に丸い円盤のような物(ウルコンゲージ)が追加されそれが貯まると超必殺技よりすごいウルトラコンボと呼ばれるものが出せます。

このあたりでe-スポーツという文化が浸透し始めてプロの格闘ゲーマーとしてスポンサーを付けてこのゲームをする人たちが出てきました。僕が知らないだけでもっと昔からいたのかもしれないですけど世間に知られるようになったのはここだと思います。

ストリートファイター５　(２０１６年発売)

そして今世界中でスポンサーを付けた格闘ゲーマーたちが賞金をかけて戦っているのがこのスト５です。

４の時にあったウルコンゲージがなくなりＶと書いてあるゲージ(Ｖゲージ)が増えました。前作で出せたウルトラコンボという超強い技が出せるシステムがなくなりＶゲージを使って各キャラごとに特別な動きができるという仕様に変更されています。

現在、格闘ゲームはe-スポーツの一種としてそれなりの地位を築いているコンテンツですが選手にとって大変な点として新しい作品が出ると旧作は試合がなくなってしまうというのがあるんですね。

大会自体が販売促進の目的もあるのでストリートファイターで言えば５が出たら５を買って欲しいので４の大会はやらなくなってしまうわけです。

見る側とすれば新しくなると新鮮さがあっていい面もあるのですが競技性という面から考えると疑問ですよね。

作品が変わるとルールが大きく変わりますし最近のゲームは同じ作品でも一定期間ごとに「調整」と言って強さを調整してきます。麻雀で言うと公式のリーグ戦は４年くらい３麻だけど5年目からは急に4麻になる。しかも途中で「タンヤオ強すぎるから来月から鳴いたタンヤオは無しな」と言われたりするわけです。

そこに競技性はあるのか？となるのですがe-スポーツでゲームを使った競技はわりと調整とか新シーズンというものが受け入れられていると思うんですよね。

そうなると

もういっそ麻雀もチョコチョコ変えたらよくない？

と思いました。

思ってるよりルールを調整するということに抵抗がある人は少ないのかなと。

調整してよりよくなればそれでいいしダメなら戻せばいい。

ストリートファイターの例で言うと

３から出来たスーパーコンボゲージは好評だったため５までずっと残っています。ただ４で加わったウルコンゲージは１作品で首となりＶゲージと言うシステムに変わりました。

麻雀も競技としての地位を目指しているＭリーグが赤を入れてますが案外すんなり受け入れられているように思えます。

麻雀って昔からあるルールでやってるけどそれほど洗練されたルールにはなっていないんですよね。

とりあえずこうしようみたいなルールが結構あってツモピンとか複合することに整合性がないしチーしてピンフ系の両面ロンは２０符だから７００点だけど1000点にしようとか実際強引に決めているルールも結構ある。

将棋や囲碁みたいに万人が納得している統一ルールがあるならそれを使い続けるという手もあるんですけど麻雀はルールの整合性どころかそもそも統一ルールもない。

それだとe-スポーツ系のように随時調整していく方がいいのかなぁと最近は思ったりしてます。

固定されたルールがあるということはもちろん強みですが時代に合わせてルールを変えられるというのも同様に強みになります。

出来ないことをやるよりは出来る方向性で戦う方がいいような気はするなぁ。

Mリーグも今２シーズンですが３シーズン目は一発裏なしにするからとかそれが長すぎるなら1か月や2か月ごとにルールに変更を入れてもいい。それだと得意なルールごとに選手を揃えるという戦略がとれるのでチーム戦の意味も増してくるし。