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SNS運用支援という"ありふれたサービス" を、今さら始めた理由

昨年9月から、弊社は「SNSでうれるしくみサポート」プランを新たに始めました。簡単に言えば、「SNSアカウントの運用開始をサポートします」というサービスです。

もしかしたら「いまさら?」と思われるかもしれません。
「SNS運用支援とかそういうの、今はいろんな会社がたくさんやってるんじゃないの?」と。

私たちが「SNSのビジネス活用」を扱い始めたのは、10年くらい前のことです。しかし実は、"SNSコンサル" はこれまでやってきませんでした。それがなぜ今さらになって、"目新しさのない"、"ありふれた"サービスを提供するに至ったのかについてお話します。

私たちの生活とソーシャルメディアの状況

つい数年前は、SNSは若者やデジタルに詳しい一部の人だけが使う珍しいものでした。「企業がSNS活用に力をいれる」となれば、それだけでなんだか先進的な取り組みのように思われました。

しかしここ数年で状況は変わり、今は普通の人が、日常のコミュニケーションをSNSで行うようになりました。

さらにここ1年ほど、人との距離を取るべき状況が続いています。「コミュニケーションを、何とかオンライン化できないか?」という動きの中で、SNSの活用も必須になりつつあります。SNSは「日常+αのコミュニケーション」から、「日常のコミュニケーションに必要なインフラ的存在」へと変化しているのです。

どんな企業も「公式サイト」を持つことは当たりまえになりました。これからは「公式SNSアカウント」の保有が、企業の必須項目になるでしょう。

スマートシェアがこれまで取り組んできたこと

弊社では10年くらい前から、SNSのビジネス活用を扱っています。主には「OWNLY」という、SNSをもっと活用するためのサービス提供です。

OWNLYとは、「SNSキャンペーンと、UGCマーケティング」を行うための機能が、定額の月額料金で、すべて使えるというサービス。

日々の運用を続けるのは前提として、①時々起爆剤としてSNSキャンペーンを行い、②商品に関するUGC(ユーザーの投稿)をチェックして反応・適宜活用する、といった施策を行うことを推奨しています。

一発で終わりでもなく、連発するのでもなく、適切なペースで定期的にSNSキャンペーンを行う。ユーザー投稿は常に監視して、定期的に反応を返したり、紹介したりする。

これらをツールで行えるようにすれば、SNS運用はぐっと楽になるし、成果に繋げられる!というのが、「OWNLY」というサービスの狙いです。適切なペースと、継続的に行うことが大切なので、金額は「1回あたり」ではなく「月額」にしています。

"SNS活用支援" サービスの状況

手前味噌ですが、既にSNSマーケティングに着手している企業にとっては、「OWNLY」はすごくいいツールだと思います。コストもかなり抑えられますし。

しかし、今までSNSマーケティングにほとんど取り組んでいなかった企業にとって、活用をイメージしにくい点は課題でした。たとえばアカウント運用をそもそも行っていなかった場合は、活用以前に、まずは運用をスタートする必要がある訳です。

そして、SNSアカウント運用において一番の難関ポイントは「始めること」。アカウント立ち上げ前や直後、あるいは放置していたアカウントを活用したいというときには、どうしても分からない点が多々出てきます。始めるときが、一番支援を必要としているのです。

しかし、「SNSをやってみたいが、SNSコンサルの会社に依頼するのはためらわれる」という声が、しばしばあることに気づきました。

端的に言えば、コストの問題です。

SNSの運用には、実は結構手間がかかります。1つのメディアを運用するようなものですから、当然と言えば当然かもしれません。発信内容を常に考え、リプライに対応し、UGCを探す……手間がかかる事なので、これらを他社に依頼すると、どうしてもお金がかかります。安いところでも、月に30万円~50万円くらいは必要です。

また、一度支援を頼むとやめられないのではないかという懸念もあるでしょう。「社内にSNS運用ができそうな人、詳しそうな人がいない」「ノウハウがないので、開始したところでどうせ続かないのではないか」「あるいは、ずっと他社を頼らざるを得ない状況になるのでは」などの心配があります。

「潤沢なプロモーション資金を持っている会社」と「SNSに詳しい人がいる会社」しか、SNS運用ができない状況なのです。

「自分たちで、一通りの運用をそこそこできる」を目指すサポート

私たちは、SNSは今後、あるいは既に「日常生活のインフラ」になっていると考えています。「潤沢な資金か、ノウハウがある人間」を持たない会社も、SNSを使うことに慣れておいたほうが良いとも考えています。

SNSでうれるしくみサポート」が、他の"SNS活用支援サービス"と最も異なる点は「お客さまに自立してもらうこと」を支援のゴールとしている点です。

私たちは基本的に、運用をまるっと代行することはしません。普段の投稿などは、基本的にはお客さま自身で行っていただきます。

代わりに、必要なタスクを整理して伝えたり、スケジュールを作成したりします。手伝える部分はお手伝いしますが、いずれは全てお客さま自身で出来るようになるようにお教えします。

毎週1回ミーティングを行い、前週の振り返りと、今週の作業タスクをお伝えします。例えば、初めのうちはコンスタントに投稿することだけに集中していただき、徐々に「投稿の成果を確認する方法」「便利な機能」「投稿の種類」などへ、出来ることを広げていくようにします。

そして、クライアント側の担当者で「一通りの運用はすべて自分でできる」状態になれば、サポートは終了です。

「コンサル」は普通、継続してもらうことで収益を上げるものですが、私たちの提供するサービスはコンサルとは少し違います。継続ではなく、卒業を目指すサポートなのです。

クライアントにはなるべく手を動かしていただく分、料金もかなり安価にすることができました。サポートプランは「月額5万円から」提供しています。

サービスをリリースしてどうだったか

SNSでうれるしくみサポート」プランは9月末ごろからスタートしました。メニューに微調整も繰り返しつつ、今に至っています。

結果的には、このサービスをスタートして正解だったと考えています。

◆ 新規のお客さんのハードルがさがって、入りやすくなった
「OWNLY」の提供する価値に魅力を感じつつ、使いこなせるか懸念も……といったお客さまには、不安な点はアカウント運用面にあるのか、それともOWNLYの機能面にあるのかを確認するようになりました。不安点がどちらの面にあったとしてもサポートできるので安心です。

◆ お客さまのお問い合わせを、お断りしなくて良くなった
「OWNLY」に問い合わせをくれたお客さまの中には、「アカウントの立ち上げはまだだし、企画もはっきり決まってはいないのだけれど、興味あります」というお客さまが結構いました。これまではそうしたお客さまはお断りせざるを得なかったのですが、今はお悩みをまとめて全部相談に乗れるようになりました。

◆ 「始めるまで」が一番のハードルなので、そこをクリアできる
SNSは全然やったことがない人にとって、InstagramもTwitterも未知の存在です。批判を浴びるんじゃないか?など、なんとなく怖いイメージを持っている人も少なくありません。その第一歩を踏み出すところをサポートできることには、大きな意味があると感じています。

◆ 「自分たちでできるようになりたい」というニーズを再確認
ほんとうはお客さまは「全部任せたい」と思っているのではないか……という懸念はありました。しかし実際スタートしてみると、「できれば自分たちでやりたい」というニーズが確かにあると実感することができました。

まだスタートしたばかりの「SNSでうれるしくみサポート」ですが、誰もがSNSを普通に使える状況を目指して、進化し続けたいと考えています。

つい先日、サービスの紹介ページができました。ぜひご覧ください。

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