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すみません、その推しじゃないです...


前回推しは私と結婚したらいいよ、という内容で自論を展開させて頂いたのだが、それを読んだ身内からこのようなコメントが届いた。

「推しと結婚したいってすごいね。私恐れ多くて無理!」

...わかる。本当にそう。本当は、そう...。

推しとは偉大で尊い存在であり、我々一般のオタクとは到底交わらない世界線で生きているのだ。

だがしかし、私は言いたい。

「 ″その″推しと結婚したいのではないのよ。」と。

伝わっているだろうか。否、この段階ではまだ理解してもらえないだろう。

好きには種類があるとよく言うが、同様に推しにも種類があるのだ。

その生き様をリスペクトし、長い下積み時代を経て習得した高いクオリティのパフォーマンスに心を奪われ、一生この人についていこうと思える神的存在の推し。

頑張っている姿が愛しくて、どうにかして行きたい場所まで連れて行ってあげたいし、その為に自分に出来ることならなんだってしてあげたいし、だからこそそんな推しのことは常にでろでろに甘やかしてしまいたくなる、赤ちゃんのような推し。

顔が良い、所作や言葉の全てが理想、声や表情、歌やダンスや演技など、兎に角何か一つでも自分の中で唯一無二だと感じる要素があり、そこがもうどうしようもなく愛しいと思える、王子様のようなお姫様のような、金輪際現れない一番星の生まれ変わりのような推し。(YOASOBI)

などだ。

人それぞれ推しの定義は違うと思う。そしてそれは対象の推しによっても違うはずだ。

例えば私には複数の推しがいるが、三次元の関西アイドル様に対して結婚したいという感情は一切ない。彼は誰もが目を奪われてしまう、完璧で究極のアイドルだからだ。(YOASOBI)

また、某俳優の推しについてはもう、顔が世界で一番好きだ。10年以上顔面国宝だと信じてやまない。いや実際そうなのだが。そして彼のいつでも誠実な姿勢が大好きで、私自身も彼の言動から学ぶことが多くある。

そして結婚したいと思う推し。彼は特に顔が世界一好き!だとか、パフォーマンスのクオリティが誰よりも高い!だとか、はたまた甘やかして育てていきたい!などという感情、これらは全て然程当てはまらないのである。

ここで皆さんには一度、「結婚したいと思う人間」というのが、一体どんな人なのかを考えてみて欲しい。顔が良いとか歌が上手いとかではないはずだ。

経済力がある、社会的に自立している、夢がある、家事が得意、誰にでも優しい、一緒にいて楽しい、話が面白い、、、この辺りを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

以上は全て共に生きる上で必要とする条件。つまり、推しに対して結婚したいと思う瞬間、それは「生活感を見せられた時」なのだ。

ステージ上で歌って踊るキラキラしたアイドルを見ただけでは結婚したいまでの感情は生まれない。

だがそのアイドルのライブBlu-ray特典の映像内で私服の推しが昼間からビールを飲んでいる姿や、自宅の一室でモーニングルーティーンを自撮りし部屋着に寝癖で洗顔をしている姿はどうだろう。

自宅で同居人と″ピザ食べてみた″というタイトルの動画を撮り、その中で嬉しそうにピザを頼み、美味しそうにピザを食い、楽しそうに同居人と笑う推しの姿に、私は「結婚」を連想するのだ。

推しが同じ時代に同じ地球上で生きているという実感が湧いた時!

我々が見せて頂いている仕事中の姿とのギャップを感じた時!

そんな時に私は「この推しとは結婚したい」と思うのである。

他に些細な具体例を挙げると、本当に、物を持ち上げた際の腕の筋肉の筋が綺麗だとか、外食をした時ご飯を3杯もおかわりしていたとか、配信ライブにほろ酔いで登場しふにゃふにゃで踊り狂うとか、そういった少しの生活感の積み重ねが、私に推しと結婚をしたいと思わせてくるのだ。

少し力が入りすぎてしまったようだが、つまりどの推しとも結婚したいわけではないということを言っている。解って頂けただろうか。

全推しと結婚したいわけではない。数いる推しの中でも、ほんの一握りの推しにしか、法の上での契約を希望しているわけではないのだ。誤解しないでほしい。こちらとて軽い気持ちで結婚したいと言っているのではないのだから。

まぁ、ここまで推しの種類と結婚したい推しへの気持ちを長々と語ったところで申し訳ないのだが、ただ「好き」の類義語で「結婚しよ」を使う場合もあることも、念の為頭の中に入れておいて貰えると助かる。

ライナーもよくクリスタに言っていたあれだ。いや、厳密に言えば″言って″はいない...か。やれやれ。

さて今回もしっかりと私の想いが皆に届くことを祈って終わるよ。箇条書きにしておくのでしっかり覚えてね!

・どの推しとも結婚したいわけではない

・見せてくれる「生活感」が多ければ多いほど結婚対象となってしまう→困る

・アイドルのたまに見せるプライベートくらいでは結婚結婚騒がない

・ルームシェアアラサー男3人の普段の生活垂れ流し動画は流石に生活感の擬人化(?)

・でもたまに好きの類義語で言うこともある


日々の生活に彩りを添えてくれる推しとは尊くて偉大でもはや生活必需品の類となっている昨今、ある枯れた古のオタクには解けない呪いがかかったままだった...!!

次回!
「関西弁は沼でしかない」
デュエルスタンバイ!

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