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誠実な人の仕事はいつか評価される

こんにちは。

“マネジメント人財の目利き&「大人の学び」の案内人”の福岡明善です。

ことのは 30

欧米だったら「神に恥じないよう」行動を律します。日本では「神」の代わりに「世間」がありました。「お天道様に恥ずかしいことをするな」なんて言うと、昭和的と言われてしまうかもしれません。でも、ぼくは世間というか、社会の多くの人々の集合知を信頼しています。姑息な人間は長い一生のなかで必ずぼろを出すし、誠実な人の仕事はいつか評価されると思っています。

(作家 池井戸潤、朝日新聞、2016年1月5日)

テレビドラマでさらに有名になった「半沢直樹」や「下町ロケット」シリーズについて、原作でお読みになった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。私も池井戸さんの著作を読んで、テレビドラマを観ていました。

池井戸さんは「誠実な人の仕事はいつか評価される」とおっしゃっています。そのとおりだと強く思います。ただ、人は評価されるために仕事をやっているわけでは必ずしもないのだとも思います。課された使命を果たそうと真摯に仕事をおこなっている、お客さまへのさらなる価値提供を目指して自らの責務を遂行している、そのような地道な取り組みをされている方がほとんどではないでしょうか。そのような仕事が、時間はかかるかもしれないが、周りの人から信頼の目で見られるということなのでしょうね。

以前ご紹介した伊藤忠商事元社長の丹羽さんの別の著作に、丹羽さんご自身がお母さんから「お天道様に恥ずかしいことをしてはいけない」と繰り返し諭されたことが書かれてありました。

ことのは第1回で“Being Authentic”ということばをご紹介しましたが、その主旨もリーダーたるもの言行一致でなければならないということでした。底流としては通じ合うものがあるのではないかと感じます。

では、また。Bonne journée!


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