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キャンプ憧憬 〜映像制作のエチュード⑦〜


富士山の姿は端正であり、特別な存在感があります。
それはそうなんですが、それ程の思い入れもありませんでした。
ただ、キャンプを始めてみて、その感覚に大きな変化が生じたような気がします。

富士山キャンプ

この響き、憧れですね。
それは多分に、発信される情報の多さと強力なビジュアルによるものと思われます。

当然、映像系キャンプ愛好者の私にとって、避けては通れないステージです。
2021年11月から2022年9月までに6回の夫婦キャンプを経験し、それぞれのフィールドを楽しんできました。
「そろそろ良いでしょう」ということで、候補地選びに入りました。
ふもとっぱら、浩庵キャンプ場など聖地の情報を収集します。

良いなと思う反面、ここじゃない感が募ります。
まず、これまでも触れてきたように、フリーサイトが苦手です。区画が欲しい。
それから、早いもの順で場所を確保するというのも落ち着かない。

特別なキャンプのステージ

そんなこんなで選んだのは、朝霧ジャンボリーオートキャンプ場。
少し距離はありますが、『富士山の見えるキャンプ場』です。
私の61回目の誕生日に予約。少し奮発して、プレミアムサイトを選びました。

屋根付きデッキ、富士山の天然水などプレミアム感満載の4区画

思い返せば、昨年の誕生日は初キャンプの渚園で迎えました。
ということで、キャンプ1周年の記念日でもあります。

天気は、晴れから曇りに。
限られた時間でしたが、富士山からの贈り物を満喫しました。
特に早朝、眼前に広がる光景は、まさにプレミアム!
印象深いキャンプとなりました。
欲を言えばもっと晴れてほしかったですが、短時間だからこそ尊いと前向きにとらえることにします。
ただ、それ以前には雪化粧を確認していたのに、この時は富士山がスッピンだったことだけは残念でした。

欲を言えば、雪化粧の富士山を見たかった!

映像へのこだわり

映像としては、とにかく富士山の雄大さ、清々しさを表せればと思っていました。
繰り返しになりますが、この点は十分に達成できたとは言えません。天候はどうしようもありませんね。

その中でも、3つの場面の富士山を大事にしてみました。
一つ目は、キャンプ場受付までの直線道路で前方に現れる場面。
二つ目は、サイトに到着した際に迎えてくれた姿。
三つ目は、2日目の朝モヤの中に浮かぶ姿です。

それなりに撮ったつもりでしたが、あらためて見ると実際の思いが伝わって来ないなという感じです。

今回のもう一つのポイントは、誕生日とキャンプ1周年記念のメモリアルとしたことです。そのために、特別感を出したいと思いました。
プレミアムサイトという物理的な特徴を全面に出すこと、食べ物をスペシャルバージョンにすること。
そして、何よりも構成やビジュアルに祝祭感を持たせることです。

静かなランタンの火入れ、動きのある食事風景、「濃密な沈黙」と題した焚き火の時間というように変化を付けました。

課題と再挑戦

改めて見てみると、カメラは360度カメラを多用しています。
富士山を中心に、キャンプサイトの開放感を表現しようという意図です。
ただ、光量が不足する場面で、ピントが甘かったりノイズが多かったりする課題も明らかです。

条件、技術など様々な要因があると思いますが、富士山の見えるキャンプ、また挑戦してみたいと思っています。
次はやっぱり、富士山を望む湖畔キャンプが良いかな。

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