私の学級通信 第3回「私が、教員になった理由」
修平 先生 (東京都内小学校勤務)
明星大学通信教育課程 人文学部 心理・教育学科(現 教育学部 教育学科) 正科・課程履修生 小学校教員コース出身
「私の学級通信」について
明星通信で学ばれたOBOGの方が、教育現場でどのような活動や取り組みをされているかや、明星通信でどのような事を学ばれて活かしているなど幅広く紹介する企画です。
これから教員を目指される方、現在、明星通信で学ばれている方、そして、OBOGの皆さんの学級運営などに役立つ企画になれば嬉しいです。
「皆さん!ちょっと聞いて~!」という出来事などをぜひご紹介ください!
※文末に連絡先の記載があります
現在、東京都の教員11年目、主幹教諭で校内では研究主任というポジションです。研究主任とは、校内研究という学校で行っている、一般企業でいう研修と似たようなものを支えていく立場です。教育に関するニュースや国や東京都が発信しているものを読んだり、人一倍勉強することが求められています。
元々中高の教員免許状は大学で取得していましたが、大学を卒業してからは、不動産関係の仕事を約5年しました。衣食住の仕事を中心に就職活動を行い、なんとなく、部屋をさがすのが好きだったのとお客様の一生に関わる仕事がしたかったので不動産という職種を選びました。1億円をこえる金額を扱うこともあり、ノルマが達成できたときの嬉しさというのは今でも覚えています。
会社員として充実した生活を送っていましたが、当時、地域の子供たちとミニバスケットを通じて関わる機会があり、子供たちの素直さに感激し、教員という仕事に改めて興味をもつようになりました。上司や同僚、お客様にも恵まれ、仕事の魅力も理解し始めた頃でしたが、やはり教師への想いが強くなり、『働きながら小学校の教員を目指す』と、明星通信を選びました。
働きながら学習を継続することには、大変苦労がありました。特に、レポートについては、たくさん書いたことを覚えています。また、スクーリングも印象に残っています。夏のスクーリングが仕事をしながらでも、両立できる日程だったので、単位がとりやすかったということもそうですが、同じ志をもった仲間と共に勉強する事で、とても充実した大学生活を過ごすことができました。
その中でも、特に印象に残っているのは、やはり教育実習です。教育実習は、母校の小学校で実施、担当は3年生でした。既に中高の免許状を取得する際に、教育実習の経験はありましたが、やはり小学校は別物。初めて自分で授業するのは、とても緊張しました。ただ、刺激的な日々を通して、ますます小学校の教員として働きたいという想いが強くなりました。
その後、全ての単位を修得し、教員採用試験にも合格。晴れて小学校の教員として働く事になりました。一年目から学級担任をもつことになり、初めて担任したのは、2年生でした。かけ算を朝から帰りまで子どもたちと一緒に唱えたり、校庭で遊んだりとやること全てが新鮮に感じました。その子たちは、また5年生、6年生で担任することができ成長をより感じることができました。
教員になってからも、自己研鑽に励むことはとても大事だと思っています。私は、東京都の研修制度の東京都教師道場の部員でした。2年間、東京都内にある様々な自治体に勤めている先生たちと授業づくりをしました。自分の学校だけでなく、都内様々な学校で勤めている先生方のことを知ることができ、広い視野をもつことができました。現在は、部員は卒業し、新しく部員になった先生を束ねる、東京都教師道場のリーダーをつとめています。
これから教員を目指す方へのメッセージ
ブラックと言われている教員という職業ですが現場に出ると一般企業では味わえない経験がたくさんできます。例えば、子供の成長を身近で見ることができる、季節のイベントを子供たちと過ごすことができるなど、民間企業を経験したからこそ、この職業の素晴らしさが分かります。
記憶に残る教員でありたいと思って指導にあたっています。将来にわたって影響を与えられる仕事ってなかなかないと思います。教員の魅力は、そんなとこにある気がしています。
明星通信で学び、未来を担う子供たちを共に育てていきましょう。
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