【詩】✕
バツをつけられて返ってくる答案用紙を眺めて、自分の人格すらも否定された気分になった。
たったひとつの答え
の為に必死に指先を動かす私たちの花まるは、「先生」から認められた時にだけ完成されるのだろうか。
そうだとしたら、私はもうとっくにその輪からは離脱して、答案用紙の一面に詩を書きなぐっていると思う。
こんな世界はおかしいよ
と言う私の存在は、「変わった子」という標識に塗りたくられて感性の統一を余儀なくされた。
芸術さえも数値化される組織の中で、人は若い番号ばかりを求める。
無知や幼さが可愛いとされるのは、一体誰が得をするからなのか。
何度も当てはめた数式には、私が欲しい答えはひとつもなかった。
探したいものがある、見つけたい答えがある。
物質として結果を残した人が賞賛される世の中。
対価を得たい私たちの理想。
それでも、日々の幸せは、心にしかわからない。
自分にしかわからないことを沢山つくりたい。
ブローチのような装飾が、今この瞬間にもある。
西日が差し込んで、今日が終わっていく。
見えない場所に本当のことがある。
最後までありがとうございます。
またお会いしましょう💐
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