【詩】夜に流れつく故郷のにおい
大気が薄くオレンジ色になって
月が顔を出すとき
私たちは公のマスクを外して誰にも邪魔されない自分に戻る
カレーのにおいがただよって
公園から子どもはいなくなる
「ただいま」と「おかえり」が交互に行き交い
ピンク色のオーラが部屋を包んでいく
安全圏に入った私たちは
何も気にせずベッドに横たわる
夜に居る自分くらい本当でありたい
年齢、職業、性別から解放されるこの部屋は宇宙空間
広い視点で自分をみると
持ち物なんてこの身だけだということに気づく
瞼をゆっくりとじていく
浮遊する考えはとりとめのないプロローグ
眠りにつけばようやく故郷にたどり着く
最後までありがとうございます。
またお会いしましょう💐
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