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選曲会議に向けて

お世話になっているオーケストラは4〜5月、10〜11月に1回ずつ、年2回の定期演奏会を開催している。現在は11月の演奏会に向けて合奏練習が始まったところである。ということはその次、来年4〜5月シーズンのプログラム決めが夏頃にはあるはず。

そう、「選曲会議」である。

実は11月の演奏会プログラム、色々剛を煮やしたところがあって全く自分本位に好きな曲を推しまくった結果、管打楽器セクション、特に低音金管楽器群の出番が大幅になくなってしまった。そればかりか普通は「降り番」などない木管楽器にも降り番を作ってしまった。
 私はいわゆる幹事とか執行部といった中枢の役職には就いておらず、まあ気ままに参加しつつ細々とした雑用はなるべく引き受ける、出席できる会議にはなるべく出るようにしている。
選曲会議はその最たるものである。しかも好きな曲や演奏したい曲について割と積極的に推薦したり投票したりできるのである。
 オーケストラに飛び込んだ当初は「そんなクラシックの曲に詳しい先輩方との会話なんてとてもついていけません。」とばかりに最後の決選投票直前にゴソゴソと候補曲をこっそり聞いてひっそりと投票したものだったが、演奏する曲が増えてきて、よその演奏会でも聞いたことのない曲を「なにこれ素敵!」と気に入っては「耳の経験値」ばかり積み上げるうちに、気がつけば選曲会議の末席でみんなの会話を楽しむようになってしまった。
 

選曲会議の流れ

 これは楽団によって色々だと思う。当団はだいたいこんな感じである。

  1. 候補曲のリストアップ

  2. 候補曲からプログラムを作ってみる

  3. プログラム候補のリストアップ

  4. プログラム候補の絞り込み

  5. 全団員参加の決選投票

「1.候補曲のリストアップ」と「5.決選投票」は団員向けのSNSで進めるので、選曲会議では2〜4を有志団員が集まって話し合いをする。これが実に面白いのである。
 「とにかく好きな曲、演奏したい曲を推しまくる派」と「楽器編成とか特殊楽器・大型楽器の要否、技術面とか予算を考慮したい幹事一派」の攻防と言ってもいいかもしれない。私はというと、「大人の事情は一応心に留めつつ基本的に推しまくる派」であろうか(笑)。

私流「選曲会議の楽しみ方」

候補曲をできるだけたくさん挙げる

兎にも角にも「初動」が大事なのだ。
団内メールで「プログラムに推したい曲を挙げるように。編成とおおよその演奏時間、できれば楽譜・スコアも用意して。」が送信されると、だいたい1ヶ月の募集期間のうちに候補曲の必要事項をエクセルに打ち込んで幹事殿に送りつけなければならない。
候補曲は多ければ多いほどプログラムの構想が広がるし、予想外に素敵なプログラム候補が誕生する可能性も上がるというもの。
数年前までは曲目だけ提出すればOKだったのだが、ここ最近は幹部の手間を減らす目的なのか「楽器編成とおおよその演奏時間、楽譜・スコアの用意(リンク先だけでもOK)」まで調べて申請するシステムになっている。まあ調べれば良いのだが・・・(ネットって便利)。

プログラム候補もだいたい事前に作っておく

プログラムの構想が結構厄介なのだ。
どうしても演奏したい曲があったら、その曲を軸としたプログラム構想を作って提出してしまうのが良い。経験上。

意見はちゃんと言う

会議の基本ですな。
この辺になってくると色々な「大人の事情」が絡んでくる。
一番気になるのは「管打楽器セクションの出番が確保できるか」であろうか。
団員の人数的に、どうしても弦楽器セクションの力が強くなる。そして弦セクションの皆様は候補曲に管楽器がどれほど参加しているかはほとんど気にしていない、多分(笑)。
私はホルン奏者として、「5名いるホルン奏者に最低一人1曲の乗り番があるか」を実は最優先している。次点として「中低音の金管楽器群の乗り番」も留意はしている。

という感じで、11月のプログラムの練習をしつつ、その次の選曲会議に向けて虎視眈々と(!?)準備を進めているのである。

次回は選曲会議について、もう少し踏み込んでみたいと思います。

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