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「いい人」が一番損をする世の中なんて捨てたいけど

職場や家庭で、「誰がやるか決まっていない仕事」というものがある。
世の中にはそういう所在の決まっていない浮遊しているものがあって、

それは例えば「ごみ捨て」や「掃除」「整理」「シンク磨き」「ポットのミ水入れ」「コーヒーメーカーのセット」などである。

忙しい毎日。1分1秒が惜しいようなそんな日々の中で、誰もやる余裕がない。みんなが「辞めたい」と思っている会社では、みんな自分のことが一番になって、そういうことまで気がまわらない。

そういうものを、見て見ぬふりができなくて、私はやってしまう。
私だってサビ残しないと終わらないような仕事を抱えていて、一番遅く帰ったりする状況なのに。

この状況を旦那に話したら、「いい人が一番損をするんだよ」と言われた。
「いい人は自分を犠牲にするけど、それ誰かが見てるって思っているでしょ?誰も見てないよ。見ていたとしても、【いつも●●さんがやってくれるから僕たちはやらなくていいよね、】って思っているよ。世の中なんてそんなものだよ」と言われてしまった。

確かにそうかもしれない。
私これ、何のためにやってるんだろう。部署の後輩も上司も、別にありがとうなんて気持ちはもっていなくて「●●さんがやってくれるから私はやらなくていいよね」なんて思っているとしたら、それは確かに「損」なのかもしれない。そんな人間関係しか結べないようなこの場所に、ずっといるべきなのだろうか。

悶々としてきてしまった。


私は嫌われることが苦手だ。
中学生のころにグループの外しとかいじめとかそんなものを間近で見たり
実際に自分も外されたり。そういう環境にいたら、100人全員に好かれなきゃ、と思うようになってしまった。「好かれるためには、みんなが嫌だと思うことをやらないといけない。」そんな呪縛に捕われていたのかもしれない。

でも気づいた。「みんなが嫌だと思うことをやる」これは、好かれる条件ではない。「都合の良い人になる条件」なんだきっと。


明日からどう生きていくのが良いのだろう。
「いい人」が一番損をする世の中なんて捨てたいけど、私は生きていたいから。ちょっとの希望を見出せるように、自分のセットしたポットで誰よりもはやくお砂糖たっぷりの珈琲でも淹れよう。




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