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駐妻サイト・SNSの身バレ

私はこうしたサイトやSNSを利用して駐妻だった頃の悩みや愚痴を吐き出している。顔の見えない相手に共感・同情してもらえるのは嬉しいが、顔見知りに知られるのは恥ずかしい。

つまり、身バレが嫌だ。

身元が割れないように工夫したり、先人や他の駐妻たちはどのような工夫をしているのか、各種サイトやブログを見て参考にしていた。
その過程で近所の知人を見つけてしまったこともあったが、どのような項目で身元が割れるのか、傾向がつかめてきた。
というわけで、身バレ調査と対策をまとめてみた。

一発アウトな項目

・本人や家族の写真
:知人ならすぐわかる。顔をスタンプで隠しても分かる。特に子供の写真は反応良いから載せたくなってしまうだろうけど、ハイリスク。

ブログ以外でもビジネス目的(現地パートやライター)で、実名とセットで載せているのを見つけたこともある。
「海外でも駐妻が働けるビジネス」あるあるだと思うが、大抵クライアントや上司、指導者に「顔写真や実名を載せると信用度アップ!業績につながるよ」と言われるのだろう(実際言われた)。
しかし、実名や顔写真の有無は、実績や集客にそこまで影響が無いと思う。
なぜなら、それら一切載せなかった私でも仕事があったのだ。
実名顔出しはリスクばかりかもしれない。


・住まいの写真
:時々自宅の外観写真をあげている人がいるが、防犯上危険だと思う。
自宅写真から住所まで割ろうと思えば割れるものだ。

・詳細なプロフィール情報
:海外の狭い日本人社会で、住んでる都市・年齢・家族構成・夫の職業・趣味・日課・渡航時期他色々…これら全てがかぶっている人はなかなかいない。
一部だけなら大丈夫かもしれないが、ヒントを出しすぎると身バレにつながる。


意外と見落としがちな項目

知人を判別した際に意外と多かったヒントたち

一点物の所有物

厳密には「アメリカではその人以外に持っている人がいなさそうな物」
具体的には大型育児用品…抱っこ紐とかベビーカー等。日本人駐妻ママさんは皆同じ日本のブランド使っていたが、ブランドが同じな分、デザインで差異があった。

「気持ち悪いくらい人の物を見ている」
と思われる方がいると思う。
言い訳させてほしい。
私は視力が悪く、遠目でママ友か判断できない時はベビーカーか抱っこ紐の色・形で判別していた。「ママの必需品かつ滅多に買い換えない特徴的な物」を本人の顔・名前と一緒に覚えていた結果、ネットでも判別してしまった。

・近所の写真、観光地、レストラン

アメリカ在住の場合、都心部は別として、郊外エリアでは日本人のお出かけ先は限られている。
もっと厳密に言えば、「日本人の好みに合うお店」が限られている。

現地で日本人が行きたいと思うところは、だいたい皆知っているし、行ったことのある場所の写真はピンとくるのものだ。

こうした観光ブックに載っていないような「穴場」が意外と身バレにつながると思う。
「旅行中だったら行かないけど、住んでたら行ってもいいかな」というレベルのところ。有名観光地の次に投稿したくなるネタだからだろう。

日本人村みたいなコミュニティなら、「こないだ○○に行ってきたんだけど~」「▲さん、こないだ〇〇行ったんだって」という井戸端会議から裏付けも取れてしまう。

・メールアドレスの連携

故意か無意識かはわからないが、SNSでは普段使っているメールアドレスを連携している人も多かった。
その結果、連絡帳にそのメアドを入れていただけで、その他一切つながりのなかった私のアカウントに知人が表示されることも多かった。

・特徴的な体験

「特徴的な所有物」の話とほぼ同じ。
旅行、一時帰国、現地でのトラブルなど…その体験は意外と唯一無二だ。
時期も合わせて、井戸端会議で話してしまったりすると王手が迫る。

また、夫の仕事で特徴的な物事があったのだが、それを挙げている投稿があり、そこから夫の先輩の奥様を見つけてしまったこともあった。

終わりに

つらつらと観察結果を並べてみたが、改めて見ると自分の姑根性がひどくて自己嫌悪するレベルである。
働きに出られないので時間はあったが、一日のほとんどは異国での日常の維持と育児でつぶれて、ネットを見る微妙な時間しか余らなかった。暇は人を殺すというが、よくここまで気持ち悪いことをしていたなと自分でも思う。

こんな気持ち悪い人間が、画面の向こうで監視しているかもしれない。
「私の気持ち悪い雑記がネット防犯を意識するきっかけになれば、それはそれで誰かの役に立てるかも」という都合の良い思い付きで生まれたのがこの記事だった。



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