見出し画像

電力供給の難しさ

お久しぶりです。
東京は凄く暑く、屋内外の温度差に体力が持って行かれます。
元々は関西出身で、京都市内に居たこともあったので暑さには慣れているつもりだったのですが・・・

今日は電気のお話です。
過日のトンネル視察で、トンネル内には照明器具が無いことが明らかになっています。

トンネルには照明器具が無い

防犯上、両方の坑口を何らかの方法で閉じますから、トンネルの中は真っ暗になります。ということで、照明器具を設置する必要がありますし、湿度が高くなるようでしたら除湿する機器も必要となります。(除湿器はなるべく設けることなく、自然のままで保管できることを目指したくはあるのですが)
それに、事務をする建物を設けたとすれば、簡易的な生活をするための電気も必要です。

ということで、北海道電力さんと検討を進めていたのですが、結果はあんまり芳しくありません。
と言いますのも、電柱から個別に取った電線は、送電距離が長くなってしまうと電圧が下がってしまい、希望する電圧が出なくなってしまう可能性があるのです(電圧降下と言います)。
希望する電圧が出なければ機器は動きませんので、電気が使えないことになってしまいます。
理科の授業では電線の抵抗をゼロとして計算しますが、現実的には電線の抵抗があって電気が熱に代わって逃げてしまい電圧が下がります。勿論、電線の太さを変えれば状況は変わるのですが、設置コストも重量も変わってしまい維持管理にも不安が残ります。

普通に立っている電柱も結構奥が深い

これを解決するには、高圧で電気を引き込んでしまい、必要な場所で変圧(降圧)して使うというギミック(キュービクルという機械)を設置すれば良いのですが、メンテナンスに費用が生じるのと共に機器が高額です。

候補地のうち片方は送電問題はないものの市街地、他方は景色が楽しくて発展性もあってイイなと思っていたのですが、送電距離が1km弱あって課題。なかなか上手くいかないものだなと思ったのですが、問題が少しずつ明らかになって、対策が打てているので足踏みではなく進んでいます。

続いてはトンネルの健康診断についてです。
少し時間がかかると思いますが、また明らかになりましたら開示させて頂きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?