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It's「SLOW」time! 〜蒸気機関車のススメ〜

最近のマイブームは早起きして湘南ライナーに乗ることです。おちんぎんの使い方がバカになってる。
どうも、明治大学情報コミュニケーション学部・情報コミュニケーション学科所属・3年の髙橋慧羽です。こう書いて けいご と読みます。あと「高」ではなく「髙(はしごだか)」です。名字がかぶるので「難しい方の髙橋」とか言われたりします。
実はこのNote企画の編集担当もやっています。編集Tという名前に見覚えがある方もいるかも。

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(優勝する筆者こと、編集T 2020.8 SL大樹 車内にて)

ここまで読んで「このプロフィール見たことあるな?」とお気づきの方、鋭い。この企画二度目の登場です。今回も懲りずに自分の推しジャンルを布教させていただきます。すまんな。

(ちなみに前回の記事はこちら。こいついつも旅してんな)

さてさて、今回お送りするのは「蒸気機関車」です。SL、と言ったら分かる方も多いかと思います。新幹線の台頭する現代において、数世代も前の車両である蒸気機関車ですが、底知れない魅力を秘めているのですよ。

1.蒸気機関車ってなんぞや

そもそもこの記事をご覧の方でSLを知っている方はどれくらい居るのかもわからないので、とりあえずざっっっっっくり蒸気機関車の説明からどーぞ。

蒸気機関車(じょうききかんしゃ)とは、蒸気機関を動力とする機関車のことである。日本では Steam Locomotive の頭文字をとって、SL(エスエル)とも呼ばれる。また、蒸気機関車、または蒸気機関車が牽引する列車のことを汽車とも言う。また、明治時代には蒸気船に対して陸の上を蒸気機関で走ることから、「陸蒸気」(おかじょうき)とも呼んでいた。第二次世界大戦の頃までは「汽罐車」(きかんしゃ)という表記も用いられた(「汽罐」はボイラーの意)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

……とまあWikiの説明を引っ張ってきましたが、ざっくり言えば鉄道のパイオニアです。馬車や人力車の時代から飛躍的な進化を遂げ、国鉄・軽便鉄道を問わず日本の鉄道の発展に大きな貢献をしましたが、戦後から高度経済成長期にかけての鉄道の電化と、軽油を燃料とするディーゼル機関車の台頭によって、蒸気機関車は1970年にその姿を本線上から消すこととなりました。

​現在ほとんどの蒸気機関車は解体されおり、また現存する車両も博物館・公園・その他施設などに保存されているものがほとんどです。しかし2020年の今においても、ごく一部ですが現役で稼働している蒸気機関車が存在します。

2020年9月現在、日本の路線で現役で運転されている蒸気機関車は「8つ」あります。その中でもこの記事では、筆者がつい先日乗車した関東で運転される蒸気機関車「SL大樹」を紹介します。

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「SL大樹」は、東武鉄道が2017年から運行を開始した列車です。それまでJRで走っていた蒸気機関車C11型207号機・14系客車を譲り受けて、動態保存の形で走行しています。
日光・鬼怒川エリアという大変有名な観光地で運転される列車とあって、運転開始当初から高い注目を集めました。2020年9月現在、土休日を中心に栃木県の下今市駅〜鬼怒川温泉駅を約35分〜45分かけて走行していますが、さらに運転区間が広がるとの報道もあり、今後が注目される蒸気機関車の1つです。

2.乗車方法

さてSLに乗ると一言で言っても、実は普通の列車と異なる点があります。
会社や列車ごとにちょっとずつ異なりますが、SLは扱いとしては「特急」の部類になるのです。大概の場合全車指定席ですので、乗車券のほかに特急券が必要になります。
今回乗車した「SL大樹」もやはり全車指定席です。特急券はSLを管理する東武鉄道のHPからオンラインで予約することもできますし、窓口や東武トップツアーズで購入することも可能です。買い忘れのないようにお気をつけくださいまし。

もちろん、SLの発着する下今市駅/鬼怒川温泉駅までの切符も必要です!
浅草駅から下今市駅までは特急を利用してもおよそ1時間50分ほどかかりますので、余裕を持って向かいましょう。

3.いざ乗車

お休みを確保して、特急券の用意ができたらあとはもう乗るだけです。ここからは筆者が実際に乗った時のおはなしを一部ですがお送りいたします。

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2020年9月某日、浅草駅
最高の天気と由緒ある始発駅、浅草駅から旅はスタート。お菓子とか弁当とかを買い込みつつそそくさと特急に乗車し、一路鬼怒川を目指します。浅草から日光・鬼怒川エリアまでは特急でおよそ1時間40分ほど。車内販売もありますので、快適なリクライニングシートの旅を楽しめることでしょう。

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(コーヒーとバニラアイスで優勝する図)

SLの発着駅は下今市・鬼怒川温泉のどちらかです。降り遅れないようにだけお気をつけください。
都心から約2時間、栃木の大地に足を下ろせば、お待ちかねのSLがいよいよ登場です。

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昭和から令和まで脈々と受け継がれてきた、鉄道の歴史の始祖とも言える蒸気機関車。現役で動くものは大変貴重です。ボイラーから溢れる熱気、時にホーム上を覆うこともある硝煙と蒸気、五感で体感することができるのも蒸気機関車ならではの特徴です。
あ、ススがついたら拭き取ってはいけません!ぱた、ぱたと仰ぐようにしてススをとばさないと、染み付いてしまいます。要注意!

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連結される客車もいわゆる「ブルートレイン」と呼ばれる、かつての特急列車に使用された年代モノです。SL運転に際して車内の装備を登場当初のものに復元したんだとか。座席幅も狭くリクライニングも固定されないというシロモノですが、特急の歴史を今に伝える貴重な資料です。

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40分ほどで列車は終着駅に到着しますが、降りた後も見所はまだあります。蒸気機関車が向きを変えるために一度離れていきますが、このタイミングであまりお目にかかれない客車のお顔もよく観察できます。
またそれぞれの駅には転車台が設けられており、蒸気機関車が向きを変える様子も生で眺めることができますよ!

4.おわりに

蒸気機関車のおはなし、いかがでしたか?拙文ゆえ魅力がうまく伝わっていたかは不安ですが、この記事を見て「おっ面白そうやんけ」と思ってくれた方が少しでもいらっしゃれば、鉄オタ冥利に尽きます。

ちなみに、この記事のタイトルである「It's SLOW Time」は、他でもないSL大樹のスローガンなのです。2020年になって新しく発表されたこのスローガンには、東武鉄道がSL大樹を通して我々に伝えたいことが垣間見えてきます。
情報化社会の進む現代、鉄道も時代を追うごとに進化し、その高速化は止まることを知りません。
そんな現代だからこそ、あえてスローで前時代的な蒸気機関車を楽しんでみる……というのも、悪くないことじゃないかなと思います。東武鉄道SL大樹のホームページには、こんなことが書かれていました。

ゆっくり。だから、出会える景色がある。
ゆっくり。だから、話せることがある。
ゆっくり。だから、人の優しさに気づく。
忙しい日常を抜け出し、
人生のアクセルをゆるめる旅へ。

SLに揺られながら、
たまにはゆっくり行きましょう。

我々学生も、社会人も、全ての現代人はちょっとアクセルをふかしすぎなのかもしれません。はたと立ち止まったり、眺めてみる余裕があると、人生はちょっと面白くなるのでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

(明グリ要素/Zeroです。ゆるして)


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