ブラウンシュバイク、 アンスバッハ

○ ブラウンシュバイク ( Braunschweig )

地名姓: ブラウンシュバイク市 (ニーダーザクセン州 ) が由来。
この地はオーカー川を渡る浅瀬に位置し、商人が休憩して商品を保管するのに理想的な場所だった。

詳しく見ていこう。
" Braunschweig " は、" Bruno " ( 861年にこの都市を築いたザクセン公ブルン " Brun " の名前の 属格形 ) と 低地ドイツ語の" wīk " ( ラテン語の vicus に関連した語「ローマ帝国内の地方都市の最小単位という意味」) より「居住地」、「集落」。を合わせたもの。
低地ドイツ語 " Brunswiek "。

直訳するとブルンの集落だろうか?

この都市が最初に記されたのは、1031年 聖マグニ教会の文章で、そこには " Brunesguik " と書かれている。
またこの都市の名は、" Brand " 「焼く」からきているという説もある。焼いて土地を整えたことからきているのだろうか?

アシュケナージ系ユダヤ人にも多い名前。


○ アンスバッハ准将 ( Ansbach )

地名姓: " Ansbach " (バイエルン州) または " Anspach " (ヘッセン州) が由来。

町名の由来は、現在 " Onolzbach " オノルツバッハ ( オノルツ川 ) と呼ばれている川の名前が変化したもの。

786年  " Onoldisbach " 
837年 " Onoltespah "
1340年 " Onelsbach "
1508年 " Onsbach "
と変化した。

この川は、バイエルン州ミッテルフランケンにある小川で、アンスバッハのあるフレンキッシェ・レツァートに流れ込み、町の名前の由来になった。

" Onolzbach " オノルツ川は、古高ドイツ語の複合語 " *Onoldesbach " が由来だろう。

個人名 " *Ōnold " の属格形 " *Ōnoldes-"
語根 " -bach " 

中高ドイツ語 " bach "
古高ドイツ語 " bah "
西ゲルマン祖語 " *baki "
小川の意。

つまり、„Bach des Onold“ オノルドの小川の意になる。
オノルドとは恐らくこの小川付近に定住した入植者の名前だろう。初めはこの小川、次に修道院の市民居住区が彼の名にちなんでつけられた。
786年に記された文章には修道院が設立された時期についての情報はないが、" Gumbert " という帝国の偉い人が寄進し、その後カール大帝 " Karl dem Großen " に引き渡されたと書かれている。
この修道院は、724年と748年の二つの教皇書簡から、745年頃に創設されたとみられる。



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